大西洋を航海中のクルーズ船「MVホンディウス号」において、「ハンタウイルス」の集団感染が疑われる事態が発生しました。クルーズ船の乗客で最初に亡くなったオランダ人の夫婦は、クルーズ船の出港前に出発地のアルゼンチン・ウシュアイアでバードウォッチングツアーに参加していました。このバードウォッチングツアーは、アルゼンチン・ウシュアイアの「ごみ処理場」でのバードウォッチングも含まれていたことから、オランダ人夫婦が「ハンタウイルス」に感染したのは、この「ごみ処理場」で宿主のネズミと接触したためではないか? とアルゼンチン当局は見ており、調査を進めています。本記事では、アルゼンチン・ウシュアイアの「ごみ処理場」で行われるというバードウォッチングツアーとは、どんなツアーなのか? 調査しました。

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【ハンタウイルス集団感染?】クルーズ船の航路とツアー詳細

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アルゼンチンのごみ処理場バードウォッチングツアーとは?
そこがハンタウィルス感染場所か?
アルゼンチンの最南端、ティエラ・デル・フエゴ州のウシュアイアを出港したクルーズ船「MVホンディウス号」において、「ハンタウイルス」の集団感染が疑われる事態となっています。
「ハンタウイルス」は野生のネズミ(げっ歯類)が保有しているウイルスで、ネズミの排泄物などを通してヒトに感染する病原体です。アジア・ヨーロッパのネズミが持つ「ハンタウイルス」は主に腎疾患を引き起こし、今回問題となっている南米のネズミが持っている「ハンタウイルス」は呼吸器疾患を引き起こします。呼吸器疾患を引き起こす「ハンタウイルス」は最大約50%という非常に高い致死率となるケースもあり、非常に危険なウイルスです。
クルーズ船で亡くなったオランダ人男性と、クルーズ船から下船後に南アフリカで亡くなったオランダ人男性の妻は、クルーズ船で出港する前に、アルゼンチン・ウシュアイアでバードウォッチングツアーに参加していた事が判明しました。このバードウォッチングツアーはアルゼンチン・ウシュアイアの「ごみ処理場」に集まる野鳥も観察していたことから、ネズミが多く生息しているであろうこの「ごみ処理場」が「ハンタウイルス」の感染現場ではないか? とアルゼンチン当局は見ていて、調査を進めています。
そこで多くの方が気になったのが、
「ごみ処理場」がコースに組み込まれた
バードウォッチングツアーって、どんなもの?
という点だと思います。
スペインのテレビメディア「6 laSexta」はアルゼンチン・ウシュアイアの「ごみ処理場」とそこに集まる野鳥の映像を公開しています。
アルゼンチン・ウシュアイアの「ごみ処理場」とそこに集まる野鳥
アルゼンチン・ウシュアイアの「ごみ処理場」の位置
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亡くなったオランダ人夫妻が、具体的にどのバードウォッチングツアーに参加したのかは明らかにされていませんが、本記事が調査したところ、似たような下記のバードウォッチングツアーが見つかりました。
ツアー会社 MAGELLANIC nature tours(マゲラニック ネイチャーツアーズ)
ツアー名 アルマンサでのバードウォッチングとグルメランチ
所要時間 8時間
ツアー内容
※ウシュアイアはクルーズ船「MVホンディウス号」の出発地でもあります。
「ごみ処理場」に集まる腐肉食性の鳥、猛禽類を観察
観察できる鳥
シロノドカラカラ、チマンゴカラカラ、トサカカラカラ など
森林・山岳地帯でアンデス系の野鳥観察
観察できる鳥
アンデスコンドル、パタゴニアシエラフィンチ、マゼランキツツキ など
海岸エリアで絶景と野鳥観察。
観察できる鳥
クロマユアホウドリ、ミナミオオミズナギドリ、イワウミガラス、オオウミガラス など
ツアー終了
ツアー料金
バードウォッチングツアーを開催している「MAGELLANIC nature tours(マゲラニック ネイチャーツアーズ)」のサイトではツアー料金の記載がありませんでしたが、別会社のウシュアイア出発で、アルマンサでランチを食べる終日コースのバードウォッチングツアーが大人1名35万2000アルゼンチンペソ(日本円で約4万円) でしたので、恐らく近い金額だと思われます。

さすが
富裕層向けの
ツアー価格だわ
オランダ人夫婦はアルゼンチン・ウシュアイアのごみ処理場で本当に「ハンタウィルス」に感染したのか?
アルゼンチン当局は、オランダ人夫婦は、ウシュアイアの「ごみ処理場」で「ハンタウィルス」に感染したとみているようですが、本当にそうなのでしょうか? なぜなら、アルゼンチンにおける「ハンタウィルス」の症例はアルゼンチン全体で広がっているわけではなく、局所的に感染者が見つかっているためです。
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2025年~2026年のアルゼンチンの「ハンタウィルス」感染症例


※「EL PAIS」のデータ参照
上記の図で分かるように、「ハンタウィルス」が多く発生しているのは以下の地域です。
- アルゼンチン北部のフフイ州、サルタ州の山岳森林地帯
- パラナ川とウルグアイ川にはさまれたデルタ地帯とその流域(サンタフェ州、エントレリオス州)とブエノスアイレス州
- アルゼンチン中南部のパタゴニア森林地帯(ネウケン州、リオネグロ州、チュブ州)
アルゼンチン当局がオランダ人夫婦が「ハンタウィルス」に感染したとみている「ごみ処理場」があるティエラ・デル・フエゴ州ウシュアイアでは疾病の届け出が義務化された1996年以来、「ハンタウィルス」の症例は報告されていないんですよ。(※「Buenos Aires Times」参照)
ウシュアイアでバードウォッチツアーを開催している「MAGELLANIC nature tours(マゲラニック ネイチャーツアーズ)」は、昨日今日、ごみ処理場の野鳥観察を始めたわけではありません。ウシュアイアの「ごみ処理場」に「ハンタウィルス」の宿主となるネズミがいたなら、他にも「ハンタウイルス」の感染者がいないとおかしいですよね。1996年以降、ティエラ・デル・フエゴ州で「ハンタウィルス」の感染症例が無いのに、今回のケースではウシュアイアの「ごみ処理場」が感染現場だと主張するのは不自然といえるでしょう。
本記事では、
オランダ人夫婦が「ハンタウィルス」に感染したのは、
ウシュアイアの「ごみ処理場」ではない
と推測します。
スペインのテレビメディア「6 laSexta」によると、オランダ人夫婦は2025年11月27日にアルゼンチンに到着してから約5カ月間に渡って、アルゼンチン、チリ、ウルグアイの南米諸国を車で行ったり来たりする旅をしていたとのことです。3月13日にウルグアイに入国し同国を車で観光、そして3月27日にクルーズ船「MVホンディウス号」に乗船するために、アルゼンチンに再入国しました。
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オランダ人夫婦がウルグアイでどこの都市に滞在していたのかは明らかにされていませんが、仮に首都・モンテビデオに滞在していたと仮定します。モンテビデオからウシュアイアまでの車でのルートが以下になります。
ウルグアイ(モンテビデオ)から、アルゼンチン・ウシュアイアまでのルート
このルートを、上記の「アルゼンチンの『ハンタウィルス』感染症例」の地図と合わせて見ますと、ウルグアイ出発直後から、「ハンタウィルス」感染症例の多い地域、ブエノスアイレス州→リオネグロ州→チュブ州を走り抜ける事になります。ウルグアイ(モンテビデオ)から、アルゼンチン・ウシュアイアまでの所要時間はGoogleマップによれば、ノンストップで41時間の距離です。ウルグアイを発ち、アルゼンチンに再入国したのが3月27日であったなら、4月1日のクルーズ船の出発の前日までにウシュアイアに着くとしたら、丸5日間しか時間がありません。1日10時間運転しても4日間かかります。70歳と69歳のご夫婦には、かなりハードな移動であったと推測されます。オランダ人夫婦は4日間かけてウルグアイからアルゼンチンのウシュアイアに移動し、3月31日に、上記のバードウォッチングツアーに参加したのかもしれません。
本記事では、
オランダ人夫婦が「ハンタウィルス」に感染したのは、
ウルグアイからアルゼンチンのウシュアイアに移動する
道中ではなかったか?
と推測します。
車での長旅であれば、
車内にネズミが紛れ込む可能性も
考えられますよね。
まとめ
大西洋のクルーズ船「MVホンディウス号」で「ハンタウィルス」の集団感染疑惑が浮上していますが、クルーズ船内で亡くなったオランダ人男性とその妻が、乗船前にアルゼンチンのウシュアイアの「ごみ処理場」でバードウォッチングしていたと報じられたことを受けて、そのバードウオッチングツアーとはどんなツアーだったのか? を調査しご紹介しました。
記事を書くにあたり、直近1年間のアルゼンチンでの「ハンタウィルス」感染症例について調べましたが、約100件の症例しかない事が分かりました。連日テレビでこのクルーズ船の「ハンタウィルス」についてニュースで報じていますが、そんなに大騒ぎするほどのことでもないような気がします。クルーズ船「MVホンディウス号」が今後どのように受け入れられるのか? 乗客がどのようにそれぞれの国に帰国するのか? 見守りましょう。
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