6月19日に最終回を迎えたTBS金曜ドラマ「田鎖ブラザーズ」。最終回で田鎖真(演 岡田将生) と稔(演 染谷将太) の両親の命を奪った真犯人が足利晴子(演 井川遥) だった事が判明。真は晴子の眉間付近に銃を構え発射。周囲に銃声が響き渡るも、地面に数滴の血液が落ちるシーンが描かれただけでその後、晴子がどうなったか描かれませんでした。ドラマ「田鎖ブラザーズ」が「結末は視聴者のご想像にお任せします」パターンで幕を下ろした事から、視聴者からは多くの不満の声が上がっています。本記事では、放送されたシーンから足利晴子はどうなったのか? について考察します。

(※画像はイメージ)
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【田鎖ブラザーズモヤモヤ最終回考察】ラストの銃声、晴子はどうなった?
ドラマ「田鎖ブラザーズ」の最終回は、脚本家が結末を考えることを放棄して、視聴者に丸投げして終わらせた、といってもいいくらい全体的にぼんやりしたまま終了しました。
そもそもこのドラマは「時効が成立してしまった刑事事件の被害者は、どのように折り合いをつけるのか?」「 法で裁けない犯人に対し、私的な復讐をするのか?」どうかが見どころになっていたはずなのに、最終回のラストシーンで、犯罪の被害者が犯人に対し、復讐したのかしなかったのかあいまいにしたまま終わるという3カ月間ドラマを観てきた視聴者を裏切る形で幕を下ろしました。
これは視聴者から不満の声が上がるのも当然のことだと思います。
田鎖真は足利晴子を撃ったのか?
田鎖真(演 岡田将生) は足利晴子(演 井川遥) を撃ったのか? 問題のシーンが以下になります。

画像出典:TBS系金曜ドラマ「田鎖ブラザーズ」最終回より
田鎖真は、足利晴子の眉間の辺りに銃を構えました。映像からはかなり至近距離に見えます。しかし、地面に落ちた血液のしたたりがわずかであったことから、視聴者の大半は、晴子はかすり傷を負った程度ではないかと考えているようです。そして、その後のシーンで、晴子が港で釣りをする後ろ姿が映った事から、「晴子は生きている」と考えている方が多いと推測されます。
撃たれた後、釣りをする晴子?

画像出典:TBS系金曜ドラマ「田鎖ブラザーズ」最終回より
しかし本記事では、
田鎖真は足利晴子の命を奪い、
両親の復讐を遂げたのではないか?
と推測します。
なぜそう考えるのか? は以下のシーンが挿入されていたためです。
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ドラマのラストシーンでは、真と稔(演 染谷将太) が、港で「大きくなったら何になりたいか?」の問答が始まりました。このシーンは第1話の最初のシーンに戻った事を意味しています。
2026年 / 1995年

画像出典:TBS系金曜ドラマ「田鎖ブラザーズ」最終回と第1話より
このシーンでの最終回の二人のやり取りは第1話の時のやり取りと一見同じように見えて、決定的な違いがあります。最終回のやり取りには真がやりとりの最後に「もうここまでだ」と言っています。
最終回 第1話 真 「なぁ、稔…大きくなったら何になりたい?」
稔 「もう、大きいよ」
真 「何になりたい?」
稔 「忍者……真は?」
真 「俺は……何だろうな……」
真 「もうここまでだ」真 「なぁ、稔…大きくなったら何になりたい?」
稔 「う~ん、忍者!」
真 「忍者?」
稔 「真は?」
真 「俺は……何だろうな……」引用:TBS系金曜ドラマ「田鎖ブラザーズ」最終回と第1話より
またこの港のシーンでは、2026年も1995年も、子どもの頃に二人が乗っていた自転車が映り込んでいるのです。
2026年 / 1995年

画像出典:TBS系金曜ドラマ「田鎖ブラザーズ」最終回と第1話より
要するに、
2026年の港のシーンは現実ではない
という解釈もできるんですよ。
つまり、こうです。
両親の命を奪った犯人・足利晴子に
復讐を遂げた田鎖真と稔は、
「自分たちの人生もここまで」と区切りをつけて、
二人共、自ら命を絶ったとは考えられないでしょうか?
ドラマの最後のシーンは、田鎖家4人で中華焼きそばを食べるシーンでした。

画像出典:TBS系金曜ドラマ「田鎖ブラザーズ」最終回より
死者である両親と
食事が出来たという事は、
真も稔も亡くなっており
もはやこの世の存在ではない、
という解釈もできるでしょう。
しかも食事しているダイニングは、1995年の田鎖家のダイニングではなく、2026年のダイニングです。二人が昔を懐かしんで回想しているのなら、1995年の田鎖家のダイニングの方が自然ですよね。このシーンは2026年の田鎖家のダイニングに亡くなった両親の霊がやって来て、真、稔の霊と合流した場面ではないかと推測します。
真と稔がこの世から去っているのであれば、
両親の復讐を果たした。
であれば晴子はもう生きていない
という解釈になります。
※晴子が生きているのであれば、真と稔は命を捨てる必要もなく警察に仕事復帰もできると考えます。
となると、港で釣りをしていた足利晴子も、生きている姿ではなく、成仏できずにさまよっている霊魂とも取れます。真と稔が蓬田警察署に出頭するシーンは、ドラマ制作側が、視聴者を混乱させるために敢えて入れ込んだ二人の自首シーンだと思われます。
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まとめ
ドラマ「田鎖ブラザーズ」が最終回を迎えましたが、田鎖兄弟が両親の復讐を遂げたのかどうなのかをはっきりさせないままに幕を下ろしました。このモヤモヤする結末を受けて、ドラマ制作サイドは一体何を描きたかったのか、筆者なりの視点で考察しました。
恐らくドラマ制作サイドは、登場人物が誰一人救われない結末にしたかったのではないかと考えます。だからこそ、何もかも曖昧にして終わらせたのかもしれません。しかし、田鎖兄弟の両親が命を落とす原因を作った「辛島金属工場」の辛島夫妻が全く裁かれる様子が無い事、また田鎖兄弟を支えていた青委警察署の小池係長(演 岸谷五朗)、宮藤刑事(演 中条あやみ)、石坂刑事(演 宮近海斗) などの行動が最終回でばっさり切り捨てられていた事はドラマの構成上、あまりにも雑な処理だったと言わざるを得ません。
今回のドラマ「田鎖ブラザーズ」は、時効を迎えた犯罪被害者が、どのようにして納得するのかという点が最大の関心事でしたが、脚本家はそこを全く描かず、「後は視聴者の想像にお任せします」と、仕事を放棄したかのように見えています。「後は視聴者の想像にお任せします」という手法は、登場人物が事細かく状況を語らずとも、過去のシーンを見返せばわかる、といったかなり作り込んだ作品に使える手法です。今回のドラマ「田鎖ブラザーズ」はその作り込みが足りているとは思えませんでした。筆者としては、期待の高かったドラマですが、期待外れでした。残念です。
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