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【図解検証】羽田空港で起きた接触事故、どっちが悪いの?エバー航空vsタイ国際航空

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羽田空港
makoto.hの撮影した画像

2023年6月10日午前11時頃に東京・羽田空港で航空機2機による接触事故が発生しました。空港の中で航空機と航空機が接触するなんて、ちょっと想像もしなかった事故なので「どうしてそんな事が起きたのか?」とても気になりました。事故の起きた滑走路の位置が特定できたので、事故を起こしたエバー航空189便(台湾)とタイ国際航空683便のどちらが悪いのか? 図を使って検証してみました。

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【図解/検証】羽田空港で起きた接触事故、どっちが悪いの?エバー航空vsタイ国際航空

上記のニュース動画から、羽田空港の滑走路のどの位置で事故が起こったのかが判明しました。

接触事故がおったのは下記の場所になります。

羽田空港の滑走路の事故現場

接触事故を起こしたのは台湾のエバー航空189便とタイのタイ国際航空683便で、共に機材はAIRBUS社の「A330-300」でした。

エバー航空/A330-300

タイ国際航空/A330-300

上記の羽田空港の滑走路の縮尺と、上記の航空機「A330-300」の図面の縮尺を合わせて、事故現場を再現したイラストが下記になります。

【図1】2023年6月10日発生の接触事故のイラスト
画像出典:航空機「A330-300」のイラスト(Julien.scavini, CC BY-SA 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0, via Wikimedia Commons)

画像作成/FREE FOWLS新石垣島ブログ
当画像を二次使用される場合はコチラをお守りください

※ベージュ色の部分は芝生です。

接触事故は、もともと離陸準備のために停止していたエバー航空189便の後方から、タイ国際航空683便が接近してきて、お互いの主翼の先端が接触するという事故でした。

これ、どっちが悪いの?

ってことなんですが、自動車事故であれば、通常、停車していた側の車は悪くないという事になりますよね。なので今回の航空機の接触事故も止まっていたエバー航空189便は悪くなくて、タイ国際航空683便の方が悪い、という事になるのでしょうか?。。。

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エバー航空189便の停止位置に問題があったのか?

一部、航空マニアの方がヤフーニュースのコメントで、「エバー航空189便が停止線から離れすぎて停止しているのが悪い」という意見が見受けられました。ニュース動画を見ますとやはり、停止線の遥か手前で航空機が停止しているのが分かります。これは小型機出身のパイロットがやりがちな行為との事で、これをされると後からやってくる航空機の邪魔になる場合があると指摘していました。

もし、エバー航空189便が停止線の位置で停止していたら、
接触事故は起こらなかったのか?

上の【図1】を展開させて検証してみます。エバー航空189便がちゃんと停止線の位置で停まっていたとすると、下記の【図2】のようになるんですよ。

【図2】エバー航空189便が停止線で停まっていた場合
画像出典:航空機「A330-300」のイラスト(Julien.scavini, CC BY-SA 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0, via Wikimedia Commons)

画像作成/FREE FOWLS新石垣島ブログ
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タイ国際航空683便が進むコース【黄色】は、【図1】で示した接触事故が起きた時のコースと同じです。エバー航空189便が停止線の位置で停止すると、【図1】の時よりもさらに主翼や尾翼が張り出してタイ航空683便のタキシング(移動)の邪魔になることが分かります。停止線で停止しているエバー航空189便を避けるためには、タイ国際航空683便は【青色】のコースを進まなくてはならず、かなり意識して滑走路の外側を進む必要がありました。

なるほど~~
これ、図にしてみて初めて分かることですよね!

要するに、エバー航空189便のパイロットはあえて、停止線から離れて航空機を停めて、後から来る航空機の邪魔にならないように配慮していたという事が分かります。

なので【図1】・【図2】から検証すると、
どっちが悪い? という事ですと
タイ国際航空683便の方が悪かった可能性が高い
のかもしれません。。。

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下図のように、タイ国際航空683便のパイロットがもう少し注意を払っていれば【図2】の【青色】のような滑走路の端のコースを進まずとも、近いながらもクリアランス取りながら走行は可能であったと思われます。

【図3】接触事故が起こらないようにした場合
画像出典:航空機「A330-300」のイラスト(Julien.scavini, CC BY-SA 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0, via Wikimedia Commons)

画像作成/FREE FOWLS新石垣島ブログ
当画像を二次使用される場合はコチラをお守りください

しかし、この狭い滑走路に航空機を2機誘導したのが
そもそもの間違いだったとも言えます。

羽田空港の管制が悪かった可能性もあるんですよ。

まとめ

2023年6月10日に羽田空港の滑走路で起きた接触事故、どっちが悪いのか気になったので、事故現場をイラストに起こして検証してみました。今回の接触事故は、誰かのせいで起こった事故です。エバー航空189便のパイロットか、タイ国際航空683便のパイロット、はたまた羽田空港の管制かのいずれかが悪かったから起きたと事だと思います。

今回の事故で両機あわせて471人の乗客の移動に影響が出たとのことです。折角の海外旅行計画されていた方達、初日から台無しじゃないですか。。。気の毒すぎますよ。

事故の原因究明、
しっかりやっていただきたいです!!

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