11月1日にサービスを開始した「ダウンタウンプラス」が、10月24日の加入受付開始からわずか20日間で登録者数50万人を突破したと11月13日に「スポーツ報知」が報じ、予想以上の登録者数の多さに驚きの声が上がっています。しかし、一方では「50万人突破は本当?」「50万人突破って盛ってない?」「50万人はありえないでしょ!」といぶかしむ声も散見されます。本記事では、この「『ダウンタウンプラス』登録者数50万人突破報道」が事実ではない、ありえないとされる根拠について分かり易く解説します。
Chanakonが撮影した画像(加工して掲載)
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ダウンタウンプラス登録者数50万人突破は本当?ありえないとされる根拠を解説
「ダウンタウンプラス」の登録者数が50万人を突破したといち早く報じたのは、上記の「スポーツ報知」でした。その後、同じ内容でメディア各社が続報を伝えましたが、第1報の「スポーツ報知」の記事を基にしていると推測します。
「スポーツ報知」の記事を読むと、「ダウンタウンプラスの登録者数50万人突破」の根拠は「複数の関係者が明らかにした」とだけ書かれており、吉本興業が発表した公式声明ではないことが分かります。このいわゆる「どこの誰ともわからない”関係者談”」という情報源の記載は、週刊誌やスポーツ新聞などがよく用いる手法で、しばしば情報の信ぴょう性が疑わしいケースが多々あります。
「情報元は晒さない」というのが週刊誌メディアの鉄則とされていますから、「複数の関係者が明らかにした」という記載も一定の理解はできます。しかし今回、あまりにも予想以上の登録者数だった事から、本記事では、「ダウンタウンプラスの登録者数50万人突破」という情報は本当なのか? ありえない数字ではないか? という点について検証しました。
結論から言うと、
「ダウンタウンプラス」の登録者数が50万人を突破した
というのは疑わしい
という結論に至りました。
なぜそう考えるのか、以下で解説します。
「ダウンタウンプラス専用アプリ」のダウンロード数から実際の登録者数を推測
「ダウンタウンプラス」は月額1100円でお笑いコンビ「ダウンタウン」のオリジナル番組や過去の出演作品が見放題となる動画配信サービスです。動画の視聴はスマートフォン、パソコン、テレビで可能です。
「ネットフリックス」や「Amazonプライムビデオ」の登録者も同じですが、動画配信サービスに加入した人は、自宅のテレビやパソコンで視聴するだけでなく、外出先でも動画が見れるようにスマートフォンに専用のアプリを入れることが一般的です。これは、ほぼすべてのユーザーが行うといっても過言ではありません。「ダウンタウンプラス」もスマートフォンで視聴する際は専用のアプリを利用しなければなりません。
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nadia_snopekが作成したイラスト(加工して掲載)
という事は、
この「専用アプリ」のダウンロード数で
「ダウンタウンプラス」の登録者数の概算が推測できる
という事になります。
日本最大のモバイル専門調査機関の「MMD研究所」は、2025年10月21日に、日本におけるスマートフォンのOSのシェア率を発表しました。それによると、iPhoneユーザーが48.3％、Androidユーザーが51.4％だったとしています。(※データ参照元はコチラ) 簡単に言えば、iPhoneユーザーとAndroidユーザーはおよそ半々の割合になっているといえます。
iPhoneのアプリは「App Store」から入手しますが、アプリのダウンロード数はサイトに記載がありません。しかし、Androidのアプリの入手先の「Google Play」ではアプリのダウンロード数の概算が表示されています。「Google Play」のサイトを確認すると、
「Google Play」の
「ダウンタウンプラス専用アプリ」のダウンロード数
画像出典：「Google Play」のホームページより(一部加工して掲載)
「ダウンタウンプラス専用アプリ」
のダウンロード数は、
わずか5万+ダウンロード
となっています。
少なっ!!
iphoneの分が5万として
それが足されても
合計10万にしかならへん!!
そうなんですよ。「スポーツ報知」のいう「登録者数50万人を突破」からはかなり乖離した数字になります。
「Google Play」のサイトをスマートフォンで詳しく見てみる(PCではアプリ一覧にダウンロード数が表示されません) と、このアプリのダウンロード数の表記は、ざっくりとした以下の表示であることが分かりました。
・1000＋
・5000＋
・1万＋
・5万＋
・10万＋
・50万＋
・100万＋
・500万＋
・1000万＋
・5000万＋
・1億＋
・5億＋
・10億＋
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「＋」表記は「超え」を意味するものと考えられるので、「Google Play」の「ダウンタウンプラス専用アプリ」のダウンロード数、「5万＋」とは「5万以上、10万未満」という事になります。多めに見積もって、ダウンロード数が10万弱だったとして、さらにiPhoneユーザーも同数の10万弱のダウンロードがあったとした場合、合計しても20万ダウンロードにしかなりません。
この20万人という数字は、別記事にも書きましたが、ダウンタウンが出演するテレビ番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」のDVDの購入者数とも一致するので、一定の信憑性があるといえます。
「Google Play」のサイトのアプリのダウンロード数がリアルタイムの数値であるかは不明ですが、2025年11月14日10時時点で「5万＋」(5万以上～10万未満) であることを踏まえ、さらにiPhoneユーザーと合わせると、
現時点では
「ダウンタウンプラス」の登録者数は20万人前後
と推測され、
「スポーツ報知」が報じた
「登録者数50万人を突破!!」
という記事はありえないのではないか
と考えます。
「Google Play」のサイトのアプリのダウンロード数が「10万＋」(10万以上～50万未満) と表示されて初めて「ダウンタウンプラス」の登録者数が50万人を突破している可能性が出て来るという事になります。
まとめ
有料動画配信サービスの「ダウンタウンプラス」が、サービス開始から登録者数が50万人を突破したと報じられましたが、その根拠が非常に弱かったことを受けて、「ダウンタウンプラス」をスマートフォンで視聴する際、必須アイテムとなる「専用アプリ」のダウンロード数から、実際の「ダウンタウンプラス」の登録者数を推測しました。
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「ダウンタウンプラスの登録者数50万人突破」を報じた「スポーツ報知」は、これまで松本人志さんに好意的な記事を頻繁に報じてきたメディアなので、今回も好意的に記事が書かれた可能性があります。
「スポーツ報知」の記事が実際の登録者数をはるかに上回るものであった場合、吉本興業や松本人志さんは本当の「ダウンタウンプラス」の登録者数を発表しずらくなる状況となりました。
現状では、「Google Play」のサイトのアプリのダウンロード数の表示が、実際の「ダウンタウンプラス」の登録者数を推測する唯一の目安となります。ダウンロード数が「10万＋」に変わるのはいつなのか? 注目しましょう!
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