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日本時間3月22日にアメリカのトランプ大統領は自身のSNSで「48時間以内にホルムズ海峡を完全に開放しない場合、イランの発電所を攻撃し、壊滅させる」と発表しました。3月11日にアメリカのメディア「CNN」は、「イランがホルムズ海峡で機雷の敷設を開始した情報を掴んだ」と報じています。一方で、3月13日配信の「ロイター」は「イランが機雷を敷設した明確な証拠はない」と報じました。これらの情報が錯綜した報道を踏まえると、ホルムズ海峡の国際航路の安全確保が極めて難しくなっており、ホルムズ海峡は事実上の封鎖状態にあるとみられます。本記事では、ホルムズ海峡のどのエリアに機雷が敷設された可能性があるのか? を、イランがごく少数の船舶を通過させているホルムズ海峡の安全回廊の位置から推測します!

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ホルムズ海峡に敷設された可能性がある機雷はどこにある?イランが示した安全回廊の位置から推測
ホルムズ海峡は、アラビア半島(オマーン※1)とイランの間に挟まれた細長く折れ曲がった海峡です。海峡の西側には袋状のペルシャ湾があり、中東で産出される原油の運搬拠点が数多く点在しています。世界のエネルギー供給の約2割がこのホルムズ海峡を通過していることから、世界で最も重要な「石油輸送のチョークポイント(要衝)」の一つになっています。ホルムズ海峡の最も幅の狭い部分では約50キロです。(※伊豆半島の最南端の石廊埼から伊豆七島の神津島までが約51キロです)
3月11日にアメリカのメディア「CNN」がこのホルムズ海峡の狭い海域にイランが「機雷」の敷設を開始したとの情報を掴んだと報じました。「機雷」は海中に仕掛けられる地雷のようなものです。船舶が接近すると爆発します。
機雷の種類
3月13日配信の「ロイター」の記事には「イランが機雷を敷設した明確な証拠はない」と報じられていますが、機雷は実際に敷設されなくとも、敷設されたかもしれないと噂が流れただけで、航路の安全性は保障されなくなります。実際問題として、ホルムズ海峡を通る船舶の往来は通常時に比べて大幅に減少していると報じられています。
しかし、完全にホルムズ海峡の往来が無くなったわけではありません。イラン側が通行を許可した船舶のみが「安全回廊」を通過して往来しているといいます。
イギリスの海運専門メディア「Lloyd’s List(ロイズ・リスト)」は、ホルムズ海峡の「安全回廊」を通過する船舶の位置情報を「X」に公開し、イランが設置した「安全回廊」の位置を明らかにしました。
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ホルムズ海峡の「安全回廊」
Iran is setting up a 'safe' corridor for the transit of vessels through the Strait of Hormuz. At least 9 ships have already used the corridor, routed close to Iran’s Larak Island for visual checks by IRGC Navy and port authorities pic.twitter.com/RjgK2FZ2V8
— Lloyd's List (@LloydsList) March 18, 2026
上記の2つの画像の左側の画像は、イスラエル・アメリカとイランが戦争状態になる前のタンカーの航路の軌跡です。海の中に描かれた濃い水色の帯状の2本のエリアは、北側(上部)はこの海峡への入港専用航路、南側(下部)は海峡からの出港専用航路を表しています。国際船舶は右側通行です。本来は、それぞれの水色の帯の中は一方通行になっています。
ホルムズ海峡では、今回の戦争状態になる前から、海峡を通過するタンカーがイランから予期せぬ妨害を受けることがあったことから、ホルムズ海峡に入港する際に、入港専用航路を通行せずに、イランから離れたオマーン寄りの南側の出港専用航路内を通過する傾向がありました。(※「The Maritime Executive」の記事を参照)
戦争状態になる前
Heightened tensions raise focus on Strait of Hormuz traffic
— MarineTraffic (@MarineTraffic) February 28, 2026
Escalating military developments between the United States and Iran have intensified global attention on the Strait of Hormuz, one of the world’s most critical maritime chokepoints. Amid reports of missile strikes and… pic.twitter.com/6CAKaMsiUX
今回の戦争状態になった後、イラン側が指定した「安全回廊」を通過したタンカーの航路の軌跡が以下になります。タンカーはホルムズ海峡の出港専用航路から大きく外れ、イラン側にあるララク(Larak)島の北側を迂回し、その後、よりイラン側の海岸線付近の航路を進んでいます。
戦争状態になった後、「安全回廊」が設定される
Hormuz traffic sends mixed signals
— MarineTraffic (@MarineTraffic) March 24, 2026
Iran appears to be pursuing a calibrated strategy in the Strait of Hormuz, using selective vessel passage as strategic signalling rather than imposing full disruption. According to #MarineTraffic data, some activity may be resuming, with nine… pic.twitter.com/fKjlPhdHYx
このララク(Larak)島の北側を迂回するルートが、
イランが指定した「安全回廊」であるとするならば、
イランが敷設したと思われる機雷は
以下の場所にある可能性が高いといえるでしょう。

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イランが、実際に機雷を敷設したとすると、
イランが指示した安全回廊のコースから、
ララク島からオマーン(飛び地)にかけて
機雷が敷設された可能性があります。
「Lloyd’s List(ロイズ・リスト)」やそれを引用した報道によると、イランの海岸線に沿って設置された「安全回廊」を通過した船舶のうち、少なくとも1隻のタンカー運航会社が約200万ドル(日本円で約3億1850万円)を支払ったとされています。今後、こうした通行料の支払いが常態化するかもしれません。そして3月21日配信の共同通信の「NEWSjp」によると、イランのアラグチ外相が上記の「安全回廊」の日本関連船舶の通過を認める用意があると報じています。
アメリカの公共ラジオ放送の「NPR」によると、3月23日の時点で、イラン、インド、パキスタンに関係する船舶がホルムズ海峡を通過したことが確認されたそうです。また、中国やイラクなど複数の政府が航行を調整すべくイランと交渉中とのこと。
まとめ
イランとアメリカの連合国と、イスラエルとの戦争によって、事実上の封鎖状態となっているホルムズ海峡において、イランが敷設したと噂されている機雷の敷設場所がどこなのか? また、イランが設置したという「安全回廊」の位置がどこなのか? について考察と解説を行いました。
日本関連船舶はイランが設置した「安全回廊」の通過が認められる可能性がありますが、通行量の支払いを求められるのかが不明です。仮に同額を請求された場合、、往復で400万ドル(日本円で約6億3700万円)もの通行料がかかります。この経費が高騰しているガソリン価格にどの位影響が出るのか、気になるところです。
現在、アメリカのトランプ大統領が48時間の期限を切って、イランに対し、ホルムズ海峡の全面開放を求めています。解放されなければイランの発電所を攻撃すると表明しており、イランがどのように対応するのかに注目が集まっています。ますます混迷を極める中東情勢、今後の展開に注目しましょう!
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