台湾の蔡英文総統はキティちゃんのファンなのか?／麻生太郎副総裁訪台

2023年8月8日に、台湾の台北で開催された国際フォーラムから招待を受け、自民党の麻生太郎副総裁が台湾を初めて訪問し講演されました。麻生太郎副総裁は、軍事的圧力を強めている中国に対して、台湾海峡の平和維持のために、今こそ日本・台湾・アメリカは、「戦う覚悟」を持って強い抑止力を機能させる必要があると強調し、「おいおい、日本は戦争に加担するのか?!」みたいなことで日本でニュースになっています。それはそれとして、「いつもの麻生太郎副総裁の羽目を外した発言」として置いておくとして、一方で、麻生太郎副総裁が台湾の蔡英文(サイ エイブン)総統へのお土産として、キティちゃんの切手セットを贈ったことが気になりました。なぜ、キティちゃんなのか? 蔡英文総統はキティちゃんのファンなのか? について調査しました。

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台湾の蔡英文(サイ エイブン)総統はキティちゃんのファンなのか?／麻生太郎副総裁訪台

上記のX’s(旧ツイッター)の1枚目の画像、本の様なものを掲げてほほ笑む蔡英文(サイエイブン)総統と、ニッコニコの麻生太郎副総裁。。。このブック型のケースに収められているのは日本郵便が2018年5月23日に発行したグリーティング切手「ハローキティ」なんですよ。

82円切手(シール式)

62円切手(シール式)

現在、重さ25g以下の定形郵便物を送るには切手は84円、はがきは63円ですから、これらの切手シートは旧価格帯のものとなり、現在日本郵便のホームページでも取り扱いの無いレアな商品なんですよ。収められているブック型のケースは、日本側のスタッフがどこぞに発注して作らせたオリジナルのグリーティングケースだと思われます。

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そういったマニアックなキティちゃんグッズを蔡英文(サイエイブン)総統のお土産として贈るあたり、日本のサブカルチャーに明るい麻生太郎副総裁らしいチョイス(※実際には麻生太郎副総裁の有能な秘書のチョイス)ですよね～。この画像を見て、蔡英文(サイエイブン)総統は、キティちゃんのファンでグッズを色々集めているコレクターなのかな?と思ってネット検索してみましたが、それらしい画像や記事は見つからず。。。そのかわり、以下のような記事を見つけました。

上記のX’s(旧ツイッター)の記事によりますと、蔡英文(サイエイブン)総統は2017年1月にキティちゃんがペイントされたエバー航空のB777でアメリカ訪問されたという事なんですよ。その時の航空機が以下になります。

CAさんのエプロンや枕もキティちゃん柄。
座席シートのヘッドレストカバーもキティちゃん。。。

そればかりか、
機内のいたるところにキティちゃんだらけ。。。

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また一方でこんな記事も見つけました!

蔡英文(サイエイブン)総統、
ハローキティの農場で自撮り

なんでも2018年に台湾南部で開催された農業博覧会の視察に行って、品種の異なる稲で田んぼに描かれたキティちゃんを背景に自撮りをされたという記事なんですよ。

こういった情報を麻生太郎副総裁の秘書さんがキャッチして、蔡英文(サイエイブン)総統のお土産を選んだのかもしれません。。。でも、なんかちょっと、世界的なキティちゃん好きで知られている、レディー・ガガさんのような前のめり感はないんですよ。。。

レディー・ガガさんと特製ガガ・キティちゃん

なんか蔡英文(サイエイブン)総統の
キティちゃんに対する雰囲気が違いますよね。

そして、蔡英文(サイエイブン)総統とキティちゃんについて調べていると、面白いエッセイにたどり着きました。イギリスのケンブリッジ大学^※1の一つペンブローク・カレッジのハリソン・ケイ氏の「ハローキティは台湾社会を形成したか?」というタイトルのエッセイです。このエッセイによりますと、1974年に日本の企業「サンリオ」が生み出したキャラクター「ハローキティ」は1980年頃から台湾で大ブームとなり、あらゆる企業がこのキティちゃんとコラボレートして、台湾の文化に深く浸透したキャラクターとなったそうです。

※1　イギリスのケンブリッジ大学は31の「カレッジ」から成るカレッジ制の総合大学です。

また、このキティちゃんの「カワイイの文化」は、台湾の民主化の推進の為の重要な手法の一つとして台湾の政治家たちに流用されてきたといいます。このエッセイでは、

「カワイイ文化」は台湾の民主的な性格を形成し、
ハローキティは台湾の政治を形成してきたのである。

引用：イギリス・ペンブローク・カレッジ／ハリソン・ケイ氏のエッセイより

とまで言い放っていました。

なるほど、そういった視点で上記の記事を見ると、蔡英文(サイエイブン)総統が個人的にキティちゃんにハマっているわけではない、という事が理解できますよね。

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まとめ

蔡英文(サイエイブン)総統がどのくらいのキティちゃんファンなのか気になって調査したら、蔡英文(サイエイブン)総統、個人的にキティちゃんにドハマリしているという訳ではなく、どうやらキティちゃんを政治的に利用しているようでした。まー、キティちゃんは台湾では一大臣みたいな立ち位置で、台湾の政治に貢献しているようです。

麻生太郎副総裁は、台湾におけるキティちゃんの存在価値を知った上で、お土産に「キティちゃん切手セット」を選ばれたのでしょうか? 日本の切手ですし、台湾では使えませんから、ただのシールってことになっちゃいますけどね。。。もうちょっと別の物でも良かったかもしれませんね!

でも、この麻生太郎副総裁の台湾訪問で、ボクは麻生太郎副総裁を見直しました!　日本では、上から目線で国民をバカにしたような態度で偉そうにして記者会見など受けている姿をたびたび見かけ、鼻についていたんですが、下記のX’s(旧ツイッター)の3枚目の集合写真をクリックして見てください!!

麻生太郎副総裁、
蔡英文(サイエイブン)総統と横並びにならず、
一歩引いた後ろに立たれているんですよ!

麻生太郎副総裁は日本のナンバー2、台湾ナンバー1の蔡英文(サイエイブン)総統とは同格ではない、という事をしっかりわきまえた立ち位置です。普段、あんなに偉そうにしている方ですが、この行動には頭が下がります。

蔡英文(サイエイブン)総統との会談では、漫画「ONE PEACE」の主人公を持ち出して「1回の裏切りもなく、1回の買収工作もなく、長い時間をかけて、ルフィは1人ずつ仲間を増やして、非常に大きな勢力になっていった」として日本と台湾の関係も同じだという事を述べていましたが、これ、見方を変えると日本がストーリーの主人公で、台湾は脇役とも取れてしまう発言でもありました。

しかし、麻生太郎副総裁、集合写真では蔡英文(サイエイブン)総統を前に立てて、一歩下がって写真に収まる。いやー、これ、感心しました。麻生太郎副総裁に台湾に行っていただいてよかったと思います。麻生太郎副総裁は今回の台湾訪問で、台湾有事を想定し厳しい発言されていましたが、台湾有事なども起こらず平和な世界がこのまま続くことを祈っています!

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