アメリカで日本では違法性が疑われるサプリメントを購入し、日本に持ち込もうとしたとして警察の家宅捜索を受け、サントリーHD会長を辞職した新浪剛史氏が、9月3日、経済同友会の定例会見で今回の騒動について釈明記者会見を開きました。新浪氏は会見で自身の身の潔白を主張し、騒動の事実関係の説明をしました。しかし、その説明にはいくつか矛盾点や違和感があり、世間の人々が抱く疑念を完全に払拭するするには至りませんでした。本記事では、新浪氏の釈明における違和感と矛盾点を分かり易く解説します。

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「本当に潔白?」新浪氏会見の違和感、納得できない矛盾点
新浪剛史氏の釈明会見ノーカット版
9月3日、経済同友会の定例会見で、元サントリーHD会長・新浪剛史氏は、今回の違法性が疑われるサプリメントの購入問題について事実関係を説明しました。現在一方で話題になっている、伊東市の田久保市長の様に弁護士を従えての記者会見ではなく、新浪剛史氏自身の口で、騒動について説明し、記者からの質問も受ける形で会見が行われました。
新浪剛史氏は、政府の諮問会議やダボス会議などの国際的な舞台にも積極的に参加する経済界の超大物として、歯に衣着せぬ発言と説得力のあるスピーチで知られている人物ですが、今回の釈明記者会見ではいくつかの矛盾点と違和感が浮かび上がっています。本記事では、その矛盾点と違和感に注目しました。
自社製品よりも、海外の知人が勧めるサプリメントを購入してしまうという違和感
9月3日の記者会見で、「なぜ、そのサプリメントを購入したのか?」という記者の質問に対し、新浪剛史氏は、「海外出張が多く、時差ボケに悩まされていた。睡眠をとるために、アメリカの知人女性に勧められたものを購入した。」という説明をしています。
また、「サントリー以外のサプリを購入したことに対して何か思う事はあるか?」という質問に対して、新浪剛史氏は、
サントリーは
全てのサプリを作っているわけではないので、
自社以外の商品を買う事もある
と説明していました。この回答にまず違和感を覚えました。この回答は、サントリーの健康食品部門の「サントリーウェルネス」で、睡眠促進のサプリを販売していないなら、合理性のある回答と言えますが、サントリーウェルネスでは、より良い睡眠を得るためのサプリメントとして、「快眠セサミン」を販売しています。(※このサプリメントには今回問題視されている成分は全く含まれていません) これは「自社製品では満足できない」と言っているように受け取れてしまいます。
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え~、
自社の睡眠サプリあるのに
海外の知人が勧める
サプリを買っちゃう
サントリーHD会長って
どうなの!!
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Jean-Lucが撮影した画像
さらに、今回問題視されている成分が含まれるサプリメントについて、記者から「米国ではなく、国内に流通している商品をなぜ買わなかったのか?」という質問に対して、新浪剛史氏は
日本より、米国の方が圧倒的に安いから。
経済的な意味合いからです。
と回答しました。サントリーHDの会長で、一般人とは比較にならないほどの報酬を受け取っているはずの新浪剛史氏の口から「日本より、米国の方が圧倒的に安いから。」という発言が出たことに驚かれた方も多いかもしれません。しかし、お金持ちになればなるほど、金銭感覚がシビアになるケースもよくあることなので、この発言にはとりたてて問題はないように感じますが、実はこれ、大きな失言だったといえます。
この回答は、実際の所、新浪剛史氏の発言の通りなのかもしれません。今回問題視されているサプリメントの商品名は伏せられているので、正確な比較はできませんが、日本のアマゾンで購入出来る同系統の商品は、1.5カ月分が入ったサプリメントが4780円で販売されています。新浪剛史氏はこの価格が「非常に高い」という認識を持っていると推測されます。
しかし、成分こそ違いますが、同じ睡眠促進に効果があるとされるサントリーウェルネスのサプリメントは1カ月分で4665円(公式HP)~6179円(楽天) で販売しています。



1日当たりの
分量からしたら
サントリー
ウェルネスの方が
高いやん!!
そうなんですよ、新浪剛史氏は暗に、自社の商品の価格が「非常に高い設定だ」と言っていることに等しいわけです。これ、スピーチに長けているはずの新浪剛史氏にしては、サントリーHDのトップとして整合性の取れていない発言となっています。そして、サントリーHD会長であるにもかかわらず、自社商品を買わずに、海外の安いサプリメントを購入し、それが日本国内では違法であった事から、警察の家宅捜索まで受けたという事であれば、サントリーが「捜査の結果を待つまでもなく、サプリメントに関する認識を欠いた新浪氏の行為は当社代表取締役会長という要職に堪えないと判断」した事には合理性があるといえます。
米国の方が安いからサプリメントを購入したのに、届いたものは捨ててしまったという違和感


また、新浪剛史氏は記者会見で、自宅に届いた荷物で、差出人が誰なのか分からないものについては開封せずにそのまま捨ててしまうと説明していました。これは新浪家のルールとして以前からそうしているとのことでした。
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映画やテレビなどで、企業や要人に対して小包爆弾が送り付けられるといったシーンはよく目にします。経済界の大立者の新浪剛史氏ですから、日常的にたくさんの荷物が届くことは不思議ではありませんが、差出人が知らない人物だからと言って家族が開封もせずに捨ててしまうというのは違和感が大きいです。家族が知らなくても新浪剛史氏が知っている可能性があるわけですから、普通に考えれば、家族が知らない差出人の荷物は、新浪剛史氏が確認した後に捨てる、というのが筋だといえます。
しかも新浪剛史氏がアメリカ出張の際に取り寄せることにしたサプリメントが、自宅に届く可能性があるのに、家族のチェックだけで荷物を捨てさせて、「これは我が家のルールです」なんて言ってしまうのはあまりにも不自然です。
記者会見で、新浪剛史氏は、アメリカ出張時に購入したサプリメントは、アメリカの知人女性が日本に来日する際に手荷物に入れて持ってくる事になった、と説明していました。しかし、そのアメリカの知人女性が直接手渡しに来たわけでもなく、どのようにして新浪剛史氏の手元に届くのかの打ち合わせが無かったと話していました。そして、新浪剛史氏は「実際に、サプリメントを受け取っていないので、自宅に届いた荷物の中にそれがあり、差出人について家族に知らせてなかったので、荷物は捨てられてしまった可能性が高い」と説明しています。ここに大きな矛盾が生じます。
それはサプリメントをどういった手段で新浪剛史氏の元に届けるか、アメリカの知人女性と打ち合わせを全くしていなかったにも関わらず、アメリカの知人女性が来日後、日本のどこかから新浪剛史氏の自宅に発送したと新浪剛史氏が思い込んでいる点です。アメリカの知人女性が日本国内から新浪剛史氏に発送した証拠については記者会見で何も示されていません。
さらに、アメリカの知人女性は福岡に住む弟が違法薬物関連で警察に逮捕されたことを、新浪剛史氏に連絡し、「弟には新浪剛史氏にサプリメントを発送するように住所を知らせて指示していたから、あなたのところにも警察がいくかもしれない」と伝えていました。「文春オンライン」の記事によると、この連絡は弟が逮捕された8月9日になされたものとされています。
新浪剛史氏は記者会見で、この一連の流れを2つの事柄に分離して説明しました。
- 新浪剛史氏がアメリカ出張の際に、アメリカの知人女性に勧められて購入したサプリメントは、その女性自身が日本に持って来てくれたはずで、日本国内から発送してくれたと思うけれど、新浪剛史氏の自宅で廃棄された可能性が高い。この捨ててしまったサプリメントはアメリカの知人女性が日本国内に持ち込んだものなので税関をパスしている、だからこのサプリメントは違法品ではない。※アメリカの知人女性が日本に持参したサプリメントが税関を通過できたかどうかは実際には不明で、パスしたと思っているのは新浪剛史氏の思い込みです。
- その後アメリカの知人女性は、再び新浪剛史氏宛てにサプリメントを送るように福岡在住の弟に指示していた。その弟が新浪剛史氏に送ろうとしていたサプリメントが違法なもので、警察に逮捕されてしまった。しかし、新浪剛史氏はこの件については何も知らない。サプリメントの追加注文もしていないし、受け取ってもいない。アメリカの知人女性の弟もどういう人なのか知らない。弟が発送しようとしていたサプリメントが、違法品なら、新浪剛史氏がアメリカで購入したものとは別物である。
新浪剛史氏は
アメリカの知人女性から「弟が逮捕された」と
連絡があった際に、
注文したサプリメントがまだ届いていない事について
聞かなかったのはなぜか?
記者会見では、アメリカの知人女性が弟の逮捕を新浪剛史氏に連絡した際に、「出張時に購入したサプリメントが届いていないけれどどうなっているのか?」と説明を求めた経緯が一切語られていません。
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普通は聞きますよね。日本よりもかなり安いからという理由で購入した思い入れの強い商品ですからね。
「そもそも出張した際に購入したサプリメントはどうなった?」
「まだ手元に届いてないんだけど」
「日本国内から自宅に発送してくれたの? だったら、家のものが開封せずに捨てちゃったかも。手渡しで受け取るのかと思ってた。送るんだったら事前にそう言ってよ。」
「弟さんに、またサプリメント送るように言ったの?」
「なんで、頼んでないのに送ったの?」
「え、そのサプリメントがが違法だったってこと?」
「出張の時に、私が買ったものと違うサプリメントなの?」
など、思いつく質問は山ほど出てきます。しかし、新浪剛史氏はこれらの質問をアメリカの知人女性にしていないようなんですよ。
騒動の真相はコレか? 本記事の推測


福岡県警が新浪剛史氏の自宅に家宅捜索に入ったのは、福岡県にある門司税関で見つかった荷物の中に違法サプリメントが見つかり、この商品の発送先のリストの中に、新浪剛史氏の名前と住所が記されていたためです。
アメリカの知人女性が新浪剛史氏に弟が逮捕された件について連絡した際、彼女が新浪剛史氏にサプリメントを発送するように弟に指示していたという事ははっきりしているので、彼女が福岡の弟に発送したサプリメントが、門司税関で引っかかった(違法な物) という事になります。
アメリカの知人女性は、
新浪剛史氏が購入した物とは違うサプリメントを
送ったりするでしょうか?
新浪剛史氏がアメリカ出張で購入したサプリメントは、アメリカの知人女性自身が来日する際に手荷物として持ち込むという事でしたから、警察が押収したサプリメントとは一見、別物のように思えます。新浪剛史氏は、このサプリメントは自宅に届いていたかもしれないが、差出人が知らない人物だったために家族に捨てられてしまった可能性が高いとしていますが、それは新浪剛史氏の思い込みに過ぎません。
厚生労働省のサイトによりますと、
医薬品の個人輸入(海外から持ち帰る場合も含む) は
輸入者自身が自己の個人的な使用に供することが前提。
他の人への販売や譲渡は認められていません。
なので新浪剛史氏のアメリカの知人女性はニューヨーク在住の方の様なので、手荷物に入れて持参したサプリメントは、空港の税関で日本国内の持ち込みを拒否された可能性が高いと考えられます。
日本にサプリメントを持ち込めなかったアメリカの知人女性は、アメリカに帰国後にサプリメントを発送して届けることにしたけれども、女性は福岡に住んでいる弟に発送したことがまずかったんだと思われます。サプリメントは弟が使用するためのものではありませんし、新浪剛史氏に発送するように指示したものが荷物に含まれていたのだと推測します。となると、「譲渡」という事になるので違反になります。そんな違反があった事から、この荷物に税関職員の注目が集まった可能性があります。そして、荷物のサプリメントの成分調査をしたら、基準値以上の違法成分が検出された、という事かもしれません。
また通常、空輸されるはずのサプリメントですが、事件発覚が福岡県の門司税関だった事から、船便の荷物だったようです。という事はある程度まとまった量のサプリメントを発送しようとしていた可能性があります。(※新浪剛史氏の分だけではなかったかもしれません)
新浪剛史氏は、アメリカの知人女性が来日した際に持ち込もうとしたサプリメントと、弟が新浪剛史氏に発送しようとしていたサプリメントは別物だと半ば言い切っていましたが、同じものの可能性が十分にあるといえるでしょう。
もし、アメリカの知人女性が直接、サプリメント使用者である新浪剛史氏に正式な手続きをして発送していたら、今回、問題にならなかった可能性があります。ま、違法成分か検出されたらアウトになっちゃいますけどね。
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今回の一連の報道で、新浪剛史氏のアメリカの知人女性について報じられているのは以下の情報です。
- アメリカのマッサージ師
サントリーのアメリカ支社の社長が新浪剛史氏に紹介。
「文春オンライン」の記事によると年齢は60歳位とのこと - 健康関連で非常に著名な人物
この人が紹介した物が日本のデパートなどでも販売されるくらいの影響力を持っている。日本にもこの方のホームページがある。 - 新浪剛史氏は自宅の住所を教える程、親しい関係
ビジネスライクな関係であれば、サントリーの会社に送らせるのが普通です。かさばる荷物だったとしても、新浪剛史氏が電車通勤されているはずがありません。会社の車で送迎されているので、会社から自宅に荷物を移動させることは大変ではないはずです。自宅住所を知らせていたという事は親密な関係であると言えるかもしれません。 - 福岡に弟がいて、違法薬物関連で8月に福岡県警に逮捕される
マッサージ師の女性は、新浪剛史氏の自宅住所を知っているのに、なぜ弟にサプリメントを送り、弟に新浪剛史氏への発送を指示したのかが不明。
これらの情報だけを見ると、アメリカの知人女性はちょっと怪しい存在に感じてしまいます。国籍もよくわかりません。違法薬物で逮捕されたという弟は、「違法薬物の売人」のような印象を受け、さらに怪しさを増しています。
しかし、今回問題にされているサプリメントはアメリカでは全く合法で、日常的に販売されている商品ですから、このアメリカの知人女性が怪しいとは言い切れず、悪気が無かったとも言えます。となると、その弟も「売人」でもなんでもなく、普通の一般人の可能性もあります。だとすると、今回の騒動で最も迷惑をこうむったのは、逮捕までされたこの弟さんではないかと思われます。
今回問題視されているサプリメントについては、日本の基準が厳しく、アメリカでは問題なくても、日本では違法品となってしまうケースが多い事から、海外でこの類のサプリメントを購入して日本に持ち込むことは非常にリスクを伴います。商品とは別に「違法成分を含まない」と記された証明書がないと、空港の税関を通過できないとされています。
一般人ならまだしも、自社でサプリメントを販売している会社の会長職にあった新浪剛史氏が、そのようなリスキーな商品を個人的に輸入しようとしていた事、それが家宅捜索を受けるにまで事態が悪化してしまった事を考えると、捜査の結果がどうなるか以前に、サントリーHDの会長職は辞職せざるを得なかったことも納得は出来ますよね。明らかに軽率な行動だったと思われます。
まとめ
9月3日に開かれた新浪剛史氏の記者会見で、矛盾点や違和感が多かったことから、その点について詳しく解説しました。今回の騒動では、グローバル企業の会長職にある人物の違法薬物疑惑という事で世の中に衝撃が走りました。家宅捜索でも何も出ていませんし、薬物検査のでも陰性だったにもかかわらず、新浪剛史氏はサントリーHD会長を辞職しましたので、今回の件で取るべき責任は十分とっているようにも感じます。しかし、記者会見では、スピーチや話すことを得意としているはずの新浪剛史氏の言葉に、矛盾点や違和感があったことは確かなので、何かしら隠していることがあるのかもしれません。
本記事の結論としては、新浪剛史氏がアメリカ出張時に購入したサプリメントは、日本では基準値を上回る違法な成分が混入したものだった。しかし、サプリメントの販売を手掛けるサントリーHDの会長で、日本の経済界のトップともいえる人物が、海外の違法薬物を購入してしまったなんて、シャレになりませんので、外見上は問題が無いように装いはしたけれど、サントリーHD会長を辞することで騒動の責任を取ったのではないかと推測します。
今後、この件がどのように決着するのか、注目です。
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