TBS日曜劇場「VIVANT」第12話では、シーズン1で乃木憂助(演 堺雅人) によってバルカから南米ベネズエラに逃がしてもらった元テント幹部・アリ(演 山中崇) が、中東のキプロスに移動していたことが判明しました。劇中では、イスラム教徒のアリとその家族にとって、宗教の異なるベネズエラは住みづらかったこと、またベネズエラは治安が良くなかったことを移動の理由に挙げていました。現実世界では、シーズン1放送からシーズン2放送まで、約3年間が経過していますが、劇中では、シーズン1とシーズン2の時間は地続きとなっていて、現在シーズン2で見ている光景も2023年の5月頃の出来事です。と言う事は、アリがベネズエラで生活していた期間は、ほんの2カ月間ほどです。あまりにも短いベネズエラ滞在に「アリがベネズエラからキプロスに移動した理由は他にあるのではないか?」と違和感を覚えた視聴者も多いはず。本記事では、アリの逃亡先がベネズエラからキプロスに移動した真相に迫ります!

(※画像はイメージ)
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【VIVANT】なぜ野崎は別班指令が女性と知っていた?理由を考察





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【VIVANT】ベネズエラ→キプロス?アリの逃亡先が移動していた真相を考察
ドラマ「VIVANT」第12話では、シーズン1で乃木憂助(演 堺雅人)、黒須駿(演 松坂桃李) の拷問を受けた後に南米ベネズエラに逃がしてもらっていたテントの元幹部でGFL社元代表のアリ(演 山中崇) が、中東のキプロスに逃亡先を移動させていたことが判明しました。
アリが逃亡先を移動した理由として、以下の点を挙げています。
- イスラム教徒のアリとその家族は、キリスト教国であるベネズエラでは住みづらかった。
- ベネズエラは治安が悪く安心して暮らすことが出来なかった。
あまりにも、取って付けたような移動の理由だったことから、ここで疑問点が浮上します。アリとその家族が数年ベネズエラで暮らした上で、上記の判断を下したなら理解もできますが、実際にはアリがベネズエラからキプロスに移動するまで、2カ月にも満たない期間だったと推測されます。
アリがモンゴルのウランバートルで乃木憂助と黒須駿に拉致され拷問を受けたのが2023年3月12日でした。(※シーズン1第5話参照) そして、現在、第12話で展開している物語は2023年5月の出来事です。第12話で登場したキプロスのアリの「コンサル会社」のオフィスは看板もなく、紙の表札がドアに貼られている状態でしたが、オフィス内には多くの荷物が運び込まれていて、昨日今日引っ越してきたようには見えず、キプロスに来て数週間が経過しているように見えます。要するにアリがベネズエラにいた期間は1カ月~1カ月半程度だった可能性があります。
だとすれば、
逃亡先の移動が早すぎる!
アリが逃亡先を
ベネズエラからキプロスに移動した理由は
他にあるのではないか?
と感じる視聴者が多くてもおかしくありません。
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アリがベネズエラからキプロスに移動した本当の理由
結論から言うと、
アリ(演 山中崇)がベネズエラからキプロスに
移動した理由は
物語上の都合からではなく
現実世界でベネズエラで安全に
ドラマ撮影することが
困難だったためではないか?
と推測されます。
ドラマ「VIVANT」シーズン2の撮影は、2025年の8月下旬頃にスタートしています。当時のベネズエラの治安状況をまとめたものが以下になります。
2025年当時のベネズエラの治安状況
1. 犯罪件数は減少傾向だが依然としてハイリスク
ベネズエラ全土の犯罪認知件数は、2022年の年間約9万7000件をピークに減少へと転じており、2024年には年間約8万件まで低下していますが、殺人・強盗・誘拐といった凶悪犯罪の占める比率が非常に高いのがベネズエラの特徴です。首都カラカスでは年間約2万2000件前後の高水準が続いています。日本とベネズエラの犯罪発生件数の比較が以下になります。
日本とベネズエラの犯罪発生率を比較
| 国 | 犯罪発生件数 | 人口 | 人口10万人あたりの犯罪件数 | 日本との比較 |
| 日本 ※2025年のデータ | 73万7679件 | 約1億2375万人 | 約596件 | 基準 |
| ベネズエラ ※2024年データ | 8万582件 | 約2646万人 | 約1128件 | 約1.9倍 |

ベネズエラ、
日本の約2倍の
犯罪発生率!!
2. スラム街は特に危険なエリア
外務省が発表しているベネズエラの危険情報では、首都カラカス内でも、特に「バリオ」と呼ばれる大規模スラム街は、一般市民や外国人が足を踏み入れるべきではない最危険地帯とされています。このエリアでは、銃撃戦が日常的に発生しており、流れ弾に一般市民が巻き込まれる事件も後を絶ちません。どのような理由があっても、スラム街には絶対に立ち寄らないことが、ベネズエラにおける防犯の鉄則になっています。
3. 犯罪手口の巧妙化と多様化
【「隠れ誘拐」が多発】警察が誘拐に加担する場合もあり、警察組織への不信感から、誘拐事件の被害者の多くは届け出を出さずに直接身代金を支払って解決を図るため、潜在的な被害数は極めて多いと推測されています。
また、繁華街であっても、銃や刃物を用いた強盗が頻発、バイクによるひったくりも多発しています。また「短時間誘拐」と呼ばれる、被害者を短時間拘束して金品を奪うケースもあります。
4. 国境地帯や鉱業地帯での過激派リスク
コロンビア、ブラジルと接しているベネズエラの5州の国境エリアは、過激派組織や武装犯罪グループが拠点を置いています。麻薬密輸、身代金目的の誘拐、グループ間の銃撃戦が頻発しており、非常に不安定な情勢となっています。またボリバル州のアルコ・ミネロ鉱業地帯では、金やダイヤモンドといった資源の違法採掘利権をめぐり、非合法組織同士、あるいは治安当局との激しい衝突が多発しています。
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ベネズエラでの防犯対策
ベネズエラで犯罪被害を未然に防ぐためには、「目立たない」「用心を怠らない」「行動パターンを予測させない」を徹底し、万が一、強盗や誘拐に遭遇し拘束された場合は、「命を最優先」し、無駄な抵抗は絶対にしない事が重要とされています。また、ベネズエラ国内の移動の際は防弾車の利用や民間警備員の帯同など、万全のセキュリティ対策が推奨されています。
上記のような状況から、2025年12月4日に、日本の外務省はベネズエラの危険レベルを全土に対して「レベル3 渡航中止勧告」に引き上げています。(※この危険レベルは2026年5月22日に一部地域で「レベル2 不要不急の渡航はやめてください」に引き下げられています)
ベネズエラの危険レベル(2026年8月7日現在)
レベル2/不要不急の渡航はやめてください
レベル3/渡航中止勧告


画像出典:「外務省のホームページ」より(一部加工して掲載)
要するに、
シーズン2の撮影期間中の
ベネズエラの治安情勢が
上記のようにすこぶる悪かったことから、
日本のTBSのドラマ撮影クルーが
ベネズエラでの撮影を
断念せざるを得なかったのではないか?
と推測します。
ドラマを制作するTBSには出演者やスタッフに対し「安全義務」が生じますから、危険レベルが2~3の地域でのドラマ撮影は難しかったのかもしれません。
アリが移動した先のキプロスの危険レベルは?
となると、気になるのはアリ(演 山中崇) がベネズエラから移動したキプロスの危険レベルですよね。
外務省の「危険情報」を確認すると、
キプロスには危険情報の発出はありませんでした!


画像出典:「外務省のホームページ」より
また、第12話に登場したロケ地、タイも危険情報の発出はありませんでした。そして、シーズン1のロケ地、モンゴルも危険情報の発出はなく、安全な国でした。
しかし、
シーズン2のロケ地として発表されている
アゼルバイジャンには
全土に危険レベル1以上が発出されています。
アゼルバイジャンの危険レベル(2026年8月7日現在)
レベル1/十分注意してください
レベル2/不要不急の渡航はやめてください
レベル3/渡航中止勧告
レベル4/退避勧告


画像出典:「外務省のホームページ」より
アゼルバイジャンは西側で接しているアルメニアと領土を巡って対立しており、両国の国境付近の危険レベルは「レベル4/退避勧告」となっています。またアゼルバイジャン領内でアルメニア人の居住が多いナゴルノ・カラバフ地方が「レベル3/渡航中止勧告」になっていて、そこと接する地域が「レベル2/不要不急の渡航はやめてください」になっており、その他の全域が「レベル1/十分注意してください」となっていて、危険情報が発出されていないエリアはありません。ドラマ「VIVANT」シーズン2の撮影がこのような国で行われていたのは意外でした。撮影はアゼルバイジャンの東側を中心に行われたものと思われます。
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しかし、このアゼルバイジャンでドラマ撮影クルーは事故を起こしています。2025年8月29日配信の「JIJI.COM」によると、ドラマ「VIVANT」シーズン2の撮影開始前に撮影現場に簡易トイレを運んでいたトラックが谷に落ちて、現地の運転手1名が亡くなり、1名が重傷を負う痛ましい事故がこのアゼルバイジャンで発生しました。(※お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします) こうして外務省が出している危険情報と照らし合わせて見てみるとアゼルバイジャンでの撮影は視聴者が想像する以上に大変なものだったかもしれません。


まとめ
ドラマ「VIVANT」シーズン2において、シーズン1で南米ベネズエラに逃がされたはずのアリ(演 山中崇) が、なぜ2カ月もたたないうちにベネズエラからキプロスに移動していたのか? について考察しました。アリの移動は、物語の展開による移動ではなく、ベネズエラの治安状況が良くなかったことから、撮影クルーがベネズエラで撮影が出来なかったからではないか? と推測しました。2026年のベネズエラの治安状況はやや落ち着いてきましたが、シーズン2の撮影期間に当たる2025年の9月以降はなかなか厳しい治安状況だったようです。
シーズン2ではアリがまだまだ活躍しそうですから、今後の展開に注目しましょう。
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