2023年6月18日、カナダ東部ニューファンドランド島沖で起きた豪華客船「タイタニック号」見学ツアーでの事故は、潜水艇「タイタン」に乗船していた5人全員が亡くなるという痛ましい事故になってしまいました。しかし、この豪華客船「タイタニック号」見学ツアーの申し込んだにもかかわらず、乗船をキャンセルし今回の難を逃れた人物がいるって知ってました?! 日本でも一部報道されていますがお顔の画像などは掲載されていません。命拾いして助かったのは今回の事故で亡くなられたイギリスの富豪・ハミッシュ・ハーディング氏の友人のクリス・ブラウン氏です。このクリス・ブラウン氏はどんな人なのか? また、潜水艇「タイタン」の乗船をキャンセルした理由についても調べてみました。
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【画像】潜水艇タイタンの乗船予約をキャンセルして助かった人がいるって本当?
今回の事故で亡くなった
イギリスの富豪・ハミッシュ・ハーディング氏
コロンビアのメディア「Semana」によると、今回の潜水艇「タイタンの」爆縮事故で亡くなったイギリスの富豪／ハミッシュ・ハーディング氏が、この豪華客船「タイタニック号」見学ツアーに申し込んだのは、まだ潜水艇「タイタン」が開発途中だった2016年の事だったそうです。その時、一緒にツアーに申し込んだのがハミッシュ・ハーディング氏の友人の、クリス・ブラウン氏でした。もちろん、クリス・ブラウン氏も、イギリスの富豪です。
クリス・ブラウン氏の【画像】
— ミズトリヒロユキ (@free_fowls) June 24, 2023
Chris Brown
クリス・ブラウン
ハミッシュ・ハーディング氏とクリス・ブラウン氏はこの豪華客船「タイタニック号」見学ツアーの最も早く申し込みをした二人だったそうで、10万ドル (約1437万円) の申込金を支払ったといいます。
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最近報道されているネットニュースを見ますと、このクリス・ブラウン氏は、豪華客船「タイタニック号」見学ツアー、潜水艇「タイタン」の乗船をまるで直前にドタキャンしたかのように伝えられていますが、実はクリス・ブラウン氏がツアーのキャンセルを申し出たのは2018年の事だったそうです。
下記の動画で、
クリス・ブラウン氏がツアーをキャンセルした理由について語っています。
※英語が全くダメな方向けに、
上記の動画のクリス・ブラウン氏の言葉を翻訳して
さらにコロンビアのメディア「Semana」の情報も加味して
ざっくり要約しますと以下のようになります。
2018年に開発していた潜水艇「タイタン」のテストがバハマで行われました。それを現場で見ていたクリス・ブラウン氏、潜水艇「タイタン」のクオリティーがあまりにも低かったことを理由に、ツアーのキャンセルを申し出たといいます。潜水艇の潜航、浮上を調節するバラストという装置に、「タイタン」は工事用配管(古い足場柱) が代用されていたり、潜水艇の操縦かんはテレビゲームのコントローラーであったり、取り付けられた照明器具はDIYショップで手に入るような代物で、寄せ集めの材料で組みあがった潜水艇だったそうです。
また、外部の推進装置のスラスター(回転プロペラ) の近くにケーブルが配線されていて絡まるのではないかと不安になるような外観デザインもクリス・ブラウン氏は不満に思ったと言っています。
また潜水艇「タイタン」のテスト中に落雷があり、「タイタン」の電子機器が全てダメになってしまったそうです。しかし、バックアップ機能は存在せずテストはそこで終わってしまったそうです。人命を預ける潜水艇にそうしたトラブルを補うバックアップシステムが搭載されていないことから、この潜水艇「タイタン」で深海へ向かうのは危険すぎると判断したそうです。
そして何よりもクリス・ブラウン氏のキャンセルを決定づけたのが、ツアーの主催をするOceanGate Expeditions社が、これらの潜水艇の装備を改良・改善してしっかりとした潜水艇として、しかるべき認可・認定を取る意思がなかったことだったといいます。OceanGate Expeditions社はあくまでも実験船として軽微な装備のまま潜水艇「タイタン」を運航しようとしていいため、クリス・ブラウン氏は潜水艇「タイタン」の安全性を疑問に思い、自分がコントロールできないリスクが多すぎるとしてツアーの参加を取りやめたといいます。
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まとめ
豪華客船「タイタニック号」見学ツアー、潜水艇タイタンの乗船予約をキャンセルして助かった人がいると聞いて、どのような方なのか興味を持ち調査しました。状況判断が的確でしたよね。クリス・ブラウン氏、命拾いした人物として海外のメディアに引っ張りだこで、たくさんインタビューを受けているようです。
今回の事故で亡くなったOceanGate Expeditions社のCEOは別としても、潜水艇「タイタン」の危険性についてもうちょっと声高に主張されていたら、ご友人だったハミッシュ・ハーディング氏は助けられたかもしれませんよね。。。とても残念です。事故の犠牲になられた方たちは、潜水艇「タイタン」の危うさについては恐らく何も知らされていなかったでしょうね。。。「これまでのツアーで何事もなかったから」というその一点だけを信じていたんじゃないでしょうか? 今回の事故は3回目の見学ツアーだったそうです。深海の400気圧もの圧力を受けて船体のいたるところが金属疲労して強度が落ちてしまっていたようです。海底4000m近くで爆縮事故だなんて本当に恐怖だったと思います。。。亡くなられた方たちのご冥福をお祈りいたします。この主催のOceanGate Expeditions社、これからどうなりますかね?
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