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沈没船の深海捜索を行う飽和潜水士、年収はどのくらい?日本と海外の比較も。

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沈没船引き揚げの最新情報は記事最後に追記しています!

沈没船
Photo by Olga Tsai on Unsplash
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2022年4月23日に北海道知床半島沖合で起きた沈没事故。これまでに14名の方がお亡くなっており、未だに12人の方たちが行方不明になったままという大惨事になっています。水深115mの海底に沈んだ観光船「KAZU1」の船内捜索の為、ダイバーが潜って調査が行われることになりました。深海に沈んだ沈没船の船内捜索を国交省から請け負ったのが日本サルヴェージと言う民間の会社です。日本サルヴェージは日本を代表する海難救助のエキスパートの会社で水深300mまでのダイバーの潜水作業を請け負っています。飽和潜水システムと呼ばれる大規模な潜水設備を用いての深海探査、費用は8億7700万円だそうです。沈没した船体の引き揚げ費用を含まず調査のみでこれだけかかるということなのでなかなかのもんですよね。費用は国が負担するそうです。ボクも以前スキューバーダイビングしていた時期もあるんですが、そんなもんはせいぜい深くても30~40m位の事。今回の現場となる115mの水深は聞いただけでも身震いするほど怖さを感じます。。。そんな深海に潜るという危険作業に携わる飽和潜水士ってどのくらい年収貰ってるんやろ?と思ったので調べてみました。

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飽和潜水とはなに?

スキューバダイビングの様に背中に担いだタンクだけでは長時間、海中に留まる事は出来ません。それにスキューバダイビングは「空気」のタンクを使用するんですが、深く潜ると空気も水深による高圧によって圧縮されてより高密度化していきます。ダイバーが海底で吸い込んだ高密度の空気、酸素は身体の運動によって消費されますが、その他の大量の窒素は血中や組織の中に溶け込んでいきます。体内に溶けた窒素は、浮上する際、減圧に伴って身体から抜け出ようとして、血管の中で気泡が出来たりする症状を引き起こします。その気泡が膨張して体内の組織を破壊したり、血管を塞いだりして悪さをするんですよ。脳卒中に似た症状がでたり、インフルエンザに似た症状が出たり、筋肉痛、関節痛、腱の腫れや痛みなどが起こります。これが減圧症です。人間の身体は高圧下で空気を吸い続けるとこの減圧症になってしまうため長時間海中で作業が出来ないんですよ。一般的な空気を詰め込んだタンクを使用したスキューバーダイビングでは水深40mの場合は約9分程度、水深10mで3時間半程度までしか潜る事が出来ません。

空気タンクを使用したスキューバーダイビングでは深海の探索はとても無理なんですよ。それを可能にするのが飽和潜水です。

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画像出典:一般社団法人九州地方計画協会のホームページより(一部加工しています)

ダイバーが船上などに設置された加圧室に入って作業する深海と同じ高圧の環境で生活し、数時間から数日かけて高圧の状態に体を慣れさせます。ダイバーが生活する加圧室の中は通常の空気ではなく、酸素とヘリウムの混合気で満たされています。もともと大気に含まれる窒素は高圧下で体内に取り込まれると、窒素酔いといってお酒に酔ったような症状が出るんですよ。スキューバダイビングされる方はご存じと思います。窒素酔いのままでは生活も困難になりますし深海での作業にも支障が出るので、窒素を大量に含んだ通常の空気ではなく、ヘリウムと酸素の混合気が使われています。加圧室の中のダイバーは十分身体が高圧状態に順応し体内に酸素とヘリウムの混合気が満たされた状態(飽和状態)で、加圧室に接続している「ベル」と呼ばれるカプセルに移動、「ベル」だけを切り離して深海へと沈め、深海の作業場にダイバーを送り込みます。深海に到達したダイバーは「ベル」から出て深海で長時間作業をするというものです。酸素とヘリウムの混合気が作業中も船上からホースで常にダイバーに供給され続けます。1日の作業が終われば再び「ベル」に入り船上へと高圧のまま引き上げられて、作業している深海と同じ気圧に設定された船上の加圧室にドッキング、「ベル」から加圧室に移って高圧のままの状態で食事をしたり眠ったりします。

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作業が完了するまで加圧室から出ることはできません。スマホやパソコンなども加圧室に持ち込むことは出来ないそうです。一旦作業が始まってしまうと作業完了まで何があっても出られないので外部からの情報は一切入らないように遮断されるそうです。身内に不幸があったとしても加圧室のダイバーには伝えられないという事です。しかも作業は複数人数で行うので狭い加圧室内で男数名で共同生活です。加圧室の中にはシャワーもトイレもありますが狭い空間で男数名は臭い的になかなかきつそうと思いますけど、高圧下に置かれると人間は臭覚が鈍化するらしく臭いは全然気にならないそうです。視覚も狭まるそうで加圧室内の二段ベッドに頭をよく打ち付けたりもするそうです。作業がすべて完了したら数日間掛けて加圧室で徐々に減圧していき、地上の気圧に戻していくというわけです。加圧室に入って加圧開始から、作業終了して減圧完了まで、最長で約30日間ほどの行程。なかなかのストレスですよ。

下記の動画2:05から飽和潜水について説明しています。

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