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【旭川女子高生事件】内田梨瑚被告の裁判日程と内容まとめ

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2024年4月に北海道旭川市で発生した、女子高生が橋から転落させられ命を奪われたとする事件。逮捕・起訴された内田梨瑚被告の裁判員裁判が始まり、マスコミが広く報じています。しかし、裁判全体の日程や流れをまとめた記事がほとんど存在していないことから、本記事では初公判から判決まで、裁判の日程がどのように組まれているのか? いつ、どういった証人が呼ばれたか? など、裁判の内容をまとめました。

【旭川女子高生事件】内田梨瑚被告の裁判日程と内容まとめ
【旭川女子高生事件】内田梨瑚被告の裁判日程と内容まとめ

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目次

【旭川女子高生さつ人事件】内田梨瑚被告の裁判日程と内容まとめ

2024年4月、北海道旭川市で女子高校生を橋から川に落として命を奪った罪に問われている内田梨瑚被告の裁判は、マスコミが広く報じていますが、初公判から判決までの日程など、裁判全体をまとめた情報が無かったことから、本記事で今回の裁判員裁判の日程と内容についてまとめました。

公判
5月25日月曜日
初公判

・冒頭手続き
・検察側の証拠調べ

初公判の傍聴席23席に対し、300人以上が傍聴券を求めようと列をなしました。

初公判では、検察が起訴状を読み上げ、事件の概要に関する冒頭陳述を行いました。それに引き続き、弁護側の冒頭陳述では、内田梨瑚被告は被害者Aから示談金50万円を受け取ろうとしていたのであって、命を奪おうとしていたわけではないと主張。また、被害者Aを橋から突き落としていないと主張しました。

午後から行われた検察側の証拠調べで以下のものが示されました。

  • 被害者Aが連れ去られた留萌市の「道の駅」の写真
  • 内田梨瑚被告の軽自動車の写真
  • 被害者Aが助けを求めたコンビニの写真とコンビニのトイレの写真。さらにコンビニの防犯カメラ映像。
  • 事件現場となった神居古潭の神居大橋の写真
公判
5月26日火曜日
第2回公判

・検察側証拠調べ

初公判に引き続き、検察側の証拠調べが行われました。事件の経緯を示した捜査報告書が示され、被害者Aのスマホで撮影されていた動画2本が証拠として提出され、法廷で流されました。(傍聴席には音声のみ流れました) 動画は、被害者Aが土下座している動画と橋の欄干に座らされている動画でした。また、被害者Aが脱がされ捨てられた衣服も示されました。

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事件の経緯・タイムライン
登場人物 被害者A/内田梨瑚被告/小西優花受刑者/少年X/少女Y

2024年4月18日20時31分 被害者が自身のインスタグラムに内田梨瑚被告の画像を無断転載。その投稿を少女Yが発見し、内田梨瑚被告に報告。少女Yと被害者Aは以前からインスタグラムで交流があり、友達設定になっていたといいます。問題の写真は少女Yが撮影し、自身のインスタに投稿していたものでした。少女Yは、被害者Aが内田梨瑚被告と知り合いの間柄なのかを確認するために連絡したと言います。

少女Yの連絡を受けた内田梨瑚被告は激怒し、50万円の示談金を支払わせようと考えます。同日夜23時半頃、内田梨瑚被告と少年Xは旭川市から留萌市に移動、被害者Aを留萌市の「道の駅」に呼び出し50万円支払うように命じます。

しかし、支払いに応じなかった被害者Aは二人に連れまわされることに。内田梨瑚被告と少年Xは留萌市から旭川市の少女Yに連絡。被害者Aをこれから旭川市に連れて行き、少女Yにも謝罪させるからこれから合流しようと持ち掛けられます。

被害者Aを連れ、旭川市に戻った内田梨瑚被告と少年Xは、少女Yと合流。内田梨瑚被告の軽自動車には4人が乗り合わせます。さらにその後、小西優花受刑者が合流することになります。

小西優花受刑者が合流し、少年Xはここで車から下車して帰宅しました。その後は内田梨瑚被告、小西優花受刑者、少女Yが被害者Aを連れまわしました。途中、トイレのために立ち寄ったコンビニで、被害者Aが店員に助けを求め警察に通報して欲しいと懇願するも、阻止されてしまいます。

その後、少女Yが自宅に送り届けられ、帰宅。内田梨瑚被告と小西優花受刑者は被害者Aを地元では「身投げの名所」と言われている神居古潭へ連れて行きました。ちょうどその頃、帰宅していた少年Xが被害者Aの身の上が心配になり内田梨瑚被告に連絡を入れます。その時、内田梨瑚被告と小西優花受刑者は神居大橋の上で被害者Aに危害を及ぼしている最中で、その様子を少年XはLINEのビデオ通話を通じて目撃していました。そして4月19日深夜3時半頃、そのビデオ通話の最中に、被害者Aは神居大橋から落下してしまいした。

その後逮捕された小西優花受刑者は、「被害者Aの背中を押したのは内田梨瑚被告だ」と主張し、内田梨瑚被告は「背中を押していないし、命を奪おうという意思はなかった」と主張しています。

公判
5月27日水曜日
第3回公判

・証人尋問 証人/小西優花受刑者

証人尋問には、既に同事件の裁判で懲役23年の有罪判決を受けた小西優花受刑者が出廷しました。法廷では被告人席と証人が立つ証言台との間にはつい立が置かれ、直接顔を合わせることはありませんでした。

小西優花受刑者は「内田梨瑚被告の調書は最初から最後まで全部嘘だ」と証言し、「梨瑚さんが、肩甲骨の辺りを両手で押しました」「(被害者Aの)姿が一瞬で消えました」と証言しました。

小西優花受刑者の証言では、背中を押された被害者Aは咄嗟に橋の外側の下部にあったロープ(ケーブル) につかまっていたが数秒後には、悲鳴と共に落下したと証言しています。

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公判
5月28日木曜日
第4回公判

・証人尋問 証人/少年X(少年院送致処分)

第4回公判には、内田梨瑚被告の舎弟の一人、少年Xが証人尋問を受けました。少年Xは、証人台には立たず、別室から「ビデオリンク方式」で尋問を受けました。

少年Xは内田梨瑚被告と共に留萌市の道の駅に行き、被害者Aを監禁していましたが、神居古潭に行く前に内田梨瑚被告らと別れ帰宅しています。少年Xは帰宅後しばらくして、少女Yから連絡を貰います。内容は、被害者Aがコンビニで警察に通報して欲しいと助けを求めた騒動に関してでした。この連絡を受けた少年Xは、被害者Aの身の上が気になり、内田梨瑚被告に連絡を入れます。そして少年Xは、神居古潭で被害者Aに危害を加えている最中の内田梨瑚被告とビデオ通話する展開になります。ビデオ通話のやりとりについては、裁判で説明はしていますが、ところどころ見ていることがつらくなってスマホから目を背けたと証言し、肝心の被害者Aが橋から転落した様子は、「画面が暗転し見えなかった」などと証言しており、真実を全て語っているかは疑わしい点も伺えました。

公判
5月29日金曜日
第5回公判

・証人尋問 証人/少女Y(保護観察処分)
・弁護人が被告人質問

第5回公判では、内田梨瑚被告の舎弟・少女Yが証人尋問を受けた後、被告人質問が行われました。

少女Yも少年Xと同様に、別室から「ビデオリンク方式」で尋問を受けました。少女Yと被害者Aはインスタグラムで交流がある関係でした。少女Yは自身が撮影した「内田梨瑚被告がラーメンをすする画像」を自身のインスタに投稿。その画像が被害者Aのインスタに少女Yの許可なく投稿されたことから、被害者Aと内田梨瑚被告は知り合いで、内田梨瑚被告が投稿の許可を出したのかを確認するために少女Yは内田梨瑚被告に連絡したと説明しています。

少女Yは、内田梨瑚被告、小西優花受刑者とともに数時間、被害者Aを連れまわしていました。その間に、立ち寄ったコンビニで被害者Aが店員に助けを求めましたが、内田梨瑚被告、小西優花受刑者に力で押さえつけられ、店員も通報しませんでした。

少女Yは神居古潭に向かう前に自宅に送り届けられ帰宅しています。別れ際、被害者Aの身の上を心配した少女Yは「(被害者Aを) 留萌に帰すんですよね」と内田梨瑚被告に問いかけましたが「こいつの態度次第だ」と返され、帰宅後に少年Xに連絡し、不安な気持ちとコンビニでの出来事を報告しています。

弁護人による被告人質問において内田梨瑚被告は、留萌市の「道の駅」で初めて対面した被害者Aについて、「態度がイライラした」「橋の上では被害者Aを置いてきた」「橋から落ちる所は見ていない」などと証言しており、これは27日に小西優花受刑者が証言した内容と大きく食い違っています。

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公判
6月3日水曜日第6回公判

・被告人質問
証人尋問 証人/内田梨瑚被告の母親(※追記6月3日捜査担当警察官からに母親に訂正)

追記 6月3日
第6回の被告人質問は検察側から質問がありました。そのやりとりの詳細が6月3日配信の「HBC北海道放送」の記事に掲載されています。内田梨瑚被告の回答が意味不明な部分が多々ある上に、検察側の質問も何を聞いているのかよくわからないものが複数ありました。裁判官の質問が一番よく理解できました。裁判員の方達も同じように感じたかもしれません。

内田梨瑚被告は警察で調書を取った際の証言と、裁判での証言に食い違いが多く見られ、その場その場で適当に答えているかのような印象を受けました。

検察側からの質問で、コンビニで被害者Aさんが店員に助けを求めた際、どの位腹が立ったか? と質問され、内田梨瑚被告は「ナイフがあったら刺していたと思うぐらい腹が立っていた」と答えています。

また、被害者Aさんを橋の欄干に座らせた際に、「落ちたら命を落とすかもしれない状況なのに、被害者Aさんに対して殺意があることになりませんか?」と聞かれ、内田梨瑚被告は「今は思います。当時はそう思っていなかったけれども、今考えたらさついがあったんじゃないかと言われるのは当然だと思います。」などと答え、客観的にみればそのような意思があったと思われても仕方ないと自ら語る場面もありました。

また、遺族からの手紙も朗読されました。

午後から行われた、内田梨瑚被告の母親の証人尋問では「梨瑚の証言を信じる。嘘は絶対についていない」と答えたとの事です。内田梨瑚被告の母親が裁判に登場しても、裁判にはほとんど影響がなかったのではないでしょうか。これといって重要な証言もなかったので、最終証人ではなく、捜査担当警察官の前に呼ばれたんだなと感じました。

公判
6月4日木曜日第7回公判

・被告人質問

追記訂正6月4日
第7回公判では、最後に予定されていた捜査担当警察官が出廷すると思いきや出廷しませんでした。第7回公判は、被告人質問だけが行われました。

6月4日配信の「HBC北海道放送」の記事によると、第7回公判では、被害者Aさん遺族の弁護人が被告人質問する場面もあり、これまでの公判で内田梨瑚被告が被害者Aさんにも非があると主張していた点について質問すると、内田梨瑚被告は「このような結果になってしまったのは、私の責任と感じていますが、もし被害者Aさんが誰かを連れてきたりしていれば、話がまとまったりしたと思います。旭川に連れてくることはなかった」などと述べたとのことです。

6月4日配信の「北海道ニュースUHB」によると、内田梨瑚被告はこの裁判で被害者家族に宛てた手紙を読み上げ、被害者Aさんに対する謝罪の気持ちが述べられました。裁判で被害者Aさんに謝罪するのは、これが初めて。

手紙の中では「被害者Aさんを亡くした責任は全て私にあります。決して許されることではありません」としながらも、「直接的に橋から落としていないが、私たちの言動によって(被害者Aさんが) 追い詰められ亡くなったことは間違いないと思う」とも語り、被害者Aさんの命を奪おうとした意思については依然としてなかったことを主張しました。「被害者Aさんの命を奪う意志を持っていたのは共犯者の小西優花受刑者の方だ」と証言しています。(※謝罪の手紙は、被害者家族が受け取りを拒否しています)

内田梨瑚被告が述べた「直接手を下していないが、自分たちの言動によって被害者Aさんが追い詰められ亡くなることになったのは間違いないと思う」という認識は、「未必の故意※1」を成立させる可能性があります。

※1 未必の故意(みひつのこい) とは、犯罪行為によって、被害(人が亡くなるなど) が発生する可能性はあると認識しつつ、それでも構わないと考えている心理状態。この心理が裁判で認められると「命を奪う意思があった」と見なされます。

内田梨瑚被告は「今回の事件は全て自分に責任がある」という一方で「被害者Aさんが誰かを連れて来ていればこうはならなかった」などと発言しており、証言に一貫性が見られません。裁判官、裁判員がどのように判断するのか? 注目されます。

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公判
6月8日月曜日第8回公判/結審

追記 2026年6月8日 ※当初予定されていた捜査担当警察官の証人尋問は実施されなかったようです。

検察側は
「被害者の生命、人格を無視しており悪質」として
懲役27年を求刑

世間的には極刑を望む声も多い中、無期懲役の求刑が妥当であろうと予想されていましたが、求刑の段階で有期刑、懲役27年となってしまったことは今後、世間から非難の声が集まるかもしれません。
第8回公判では、被害者Aさんの父親が意見陳述し、「どうか、あいつを私の娘の望む判決にして下さい」と内田梨瑚被告を指さして大きな声で訴えました。

世の中的には検察の求刑は「軽過ぎる」と批判が集まっており、裁判員も一般人感覚を持っているので求刑を上回る判決が出る可能性はないとは言い切れません。

判決
6月22日月曜日 15時
判決言い渡し

まとめ

内田梨瑚被告の裁判日程

日にち【2026年】公判回数証人裁判の内容
5月25日(月)初公判証人なし・冒頭手続き
・検察側の証拠調べ
5月26日(火)第2回公判証人なし・検察側の証拠調べ
5月27日(水)第3回公判小西優花受刑者・証人尋問
5月28日(木)第4回公判少年X・証人尋問
5月29日(金)第5回公判少女Y・証人尋問
・被告人質問
6月3日(水)第6回公判追記訂正 6月3日
内田梨瑚被告の母親
・証人尋問
・被告人質問
6月4日(木)第7回公判追記訂正 6月4日
証人なし
・被告人質問
6月8日(月) 第8回公判追記訂正 6月8日
捜査担当警察官の証人尋問は中止されたようです。
・結審
6月22日(月)第9回公判証人なし・判決言い渡し

2024年4月に北海道旭川市で起きた女子高生さつ人事件における、内田梨瑚被告の裁判の日程と、その内容について概要をまとめました。証人尋問される証人はあらかじめ指定されています。6月3日配信の「HBC北海道放送」の記事によると、第6回公判の証人は内田梨瑚被告の母親が出廷する報じています。一般的には被告人の情状酌量を訴える親族は一番最後の証人として登場するケースが多いのですが、今回の順番だと最後に捜査担当警察官が登場するため、裁判員達には最後の証人である警察官の証言が印象に残りやすい順番と言えるでしょう。これは内田梨瑚被告が被害者の命を奪った罪に関して「否認」を続けているからではないかと推測されます。

内田梨瑚被告は、被害者Aを強い意思を持って命を奪っていないこと、また被害者Aの服を脱がせたことが被害者Aが亡くなったことと関連していないことを主張しています。この否認がどこまでそれが認められるのか、裁判員の評価に注目が集まります。

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