2024年4月18日に北海道旭川市で発生した、女子高生が橋から転落し命を落としたとされる事件。この事件の第6回公判で、検察側の被告人質問が行われました。その際の検察側の質問内容から、検察側は起訴状に記載されていない「強盗未遂」についても立証しようとしているのではないか? とみられる場面がありました。内田梨瑚被告の裁判員裁判は全8回の審理で結審し、判決は6月22日に予定されています。本記事では、裁判終盤に差しかかったこのタイミングで、「強盗未遂」の罪状追加につながる可能性が浮上してきたことについて、詳しく解説します。

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犯行否認を貫く内田梨瑚被告の裁判員裁判、判決はどうなる?量刑は?



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【強盗未遂追加?】内田梨瑚被告の裁判に訴因変更の可能性
内田梨瑚被告の裁判員裁判は、初公判で内田梨瑚被告が「被害者Aさんの命を奪おうとしていない」「被害者Aさんを橋から突き落としていない」と主張したことから、内田梨瑚被告に命を奪おうとした意思があったのか? また実際に命を奪う行動があったのか? が争点であるかのように見えていました。しかし、第6回公判の検察側の被告人質問の質問内容を見ると、検察側に内田梨瑚被告が「強盗未遂」を行っていたことを立証しようとする動きが見受けられました。現在の起訴内容に「強盗未遂」の罪状は含まれていません。
内田梨瑚被告の裁判員裁判は全8回の審理で結審し、判決は6月22日に予定されていると「JIJI.COM」は報じています。そのため、残す公判の中で、検察側、もしくは裁判所が「訴因変更※1」する可能性が浮上しました。
第6回公判の検察側の被告人質問の質問内容
被告人質問1
検察官 5月29日の被告人質問では女子高校生と会う目的はお金ではないと言っていたが、変更はないですか?
内田梨瑚被告 はい
被告人質問2
検察官 ラインで「50万積ませるわ」と共犯の女らに連絡していましたよね?その目的で会いに行ったんじゃないですか?内田梨瑚被告 違います
被告人質問3
検察官 供述調書には「黙って乗ってろよ。バッタバタにしてやるから」と供述していますが、会う前に暴力ふるおうと思っていたんじゃないですか?
内田梨瑚被告 違います
被告人質問4
検察官 当時検察にはどう説明したんですか?
内田梨瑚被告 すみません、覚えていないです引用:「北海道ニュースUHB」より
この事件は
50万円の支払いを巡って起きた
かのように見えます。
第6回公判で、検察側は上記の質問を内田梨瑚被告に投げかけています。これらの質問は、被害者Aさんの写真の無断転載を理由として、内田梨瑚被告が被害者Aさんから50万円を脅し取ろうとしていた事実を、検察側が立証するために行ったものにみえます。
上記の検察側の質問に対し、内田梨瑚被告は「お金を支払わせるために被害者Aさんに会いに行ったわけではない」と説明していますが、ここで決定的な矛盾が浮上します。
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5月26日配信の「集英社オンライン」では、内田梨瑚被告の初公判の内容について報じているのですが、その中で、弁護側の冒頭陳述では、内田梨瑚被告に被害者Aさんの命を奪う意思はなかったことを主張するために「被告人は被害者Aさんがコード決済アプリに入金していた50万円を脅し取ろうと呼び出した」と皮肉にも金銭目的であったことを自ら主張しているのです。
初公判で弁護側は、内田梨瑚被告が留萌市に少年Xと向かったのは、この「50万円を受け取るため」と主張しておきながら、5月29日の第5回公判以降、内田梨瑚被告本人は「女子高校生と会う目的はお金ではない」と主張しており、味方同士である両者の説明は大きく食い違っています。
また、上記にある「黙って乗ってろよ。バッタバタにしてやるから」という内田梨瑚被告のセリフは、留萌市の「道の駅」に呼び出した被害者Aさんが50万円を持ってこなかったことから発せられたものです。この時点では、内田梨瑚被告の行為はまだ「恐喝」の範囲内と言えるでしょう。被害者Aさんが留萌市の「道の駅」にやって来た時点では、まだ逃げるチャンスはあったように思われます。しかし、被害者Aさんはお金を持ってこなかったために、内田梨瑚被告らに監禁され、その後車で連れまわされることになりました。
強盗未遂が立証されるとどうなる?
「刑事事件弁護士相談ナビ」によると、「強盗」と「恐喝」の違いは暴行、脅迫の程度の違いにあると言います。被害者が抵抗できないほど強い暴行や脅迫であれば強盗罪となり、被害者が恐怖を感じつつも抵抗の余地がある場合は恐喝罪となると説明してます。

今回のケースでは、被害者Aさんが監禁後にコンビニエンスストアで警察に通報して欲しいと店員に助けを求めた際、内田梨瑚被告と小西優花受刑者から暴行を受け力でねじ伏せられていました。この時点で、既に恐喝罪の範疇を超え、強盗未遂の状態になっていたのではないかと考えられます。
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最終的に、内田梨瑚被告と小西優花受刑者は被害者Aさんを地元では「身投げの名所」として知られている神居古潭の神居大橋に連れて行き、被害者Aさんの着衣を奪って、橋の欄干の外側に立たせるなどしています。凶器を使った暴行や脅迫が無くても、その程度はかなり重いとみられ、内田梨瑚被告の行為は「強盗未遂罪」に該当する可能性が高いと言えるでしょう。さらに、被害者Aさんは結果的に亡くなっていることから「強盗致死罪」が成立する可能性も否定できません。
強盗致死罪の量刑は
極刑もしくは無期懲役に処されます。
(※刑法240条)
このように、内田梨瑚被告の裁判員裁判で、万が一「強盗致死罪」が追加される訴因変更があった場合は、内田梨瑚被告の量刑は急激に重くなる可能性があります。
まとめ
内田梨瑚被告の裁判員裁判の第6回法廷の被告人質問において、検察側が内田梨瑚被告の行為が「強盗未遂」と捉えるような質問を繰り返したことから、罪状に「強盗致死罪」が追加される可能性について解説しました。
内田梨瑚被告の裁判員裁判には、5人の証人が出廷しました。一般的な刑事裁判の自白事件では被告人の親族は証人尋問の最後に呼ばれることが多いですが、今回の裁判では最後に証言台に立つ証人は捜査担当の警察官とされています。
この警察官が裁判で内田梨瑚被告の「強盗致死罪」についてまで言及するのか? またそれに伴って検察が訴因変更手続きを行うのか? 今後の展開に注目されます。
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