【シナントロープ】水町ことみのキャラは鳥に例えると何?

12月1日放送のテレビ東京ドラマ「シナントロープ」では、バーガーショップ「シナントロープ」のスタッフ全員がそれぞれの個性にあった鳥キャラが設定され、漫画家志望の田丸(演 望月歩) がイラスト化して視聴者を沸かせました。しかし、オーナーの水町(演 山田杏奈)だけは自身にふさわしい鳥キャラを発表せず、「恥ずかしくて言えない」としていました。あの場面で水町の鳥だけが隠されたことにドラマ的に何か意味があるように感じた方も多かったはず。本記事では、水町は鳥に例えると何なのか? 水町自身がこうありたいと考え、一時、スマートフォンの待ち受けにもしていたことがあるという鳥とは何なのか? に迫ります。

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シナントロープのスタッフを鳥に例えると?

12月1日放送のドラマ「シナントロープ」第9話では、バーガーショップ「シナントロープ」で働くスタッフ全員に鳥のキャラが設定され、田丸(演 望月歩) によってイラスト化されていました。

シナントロープのスタッフ	鳥キャラ ※クリックで拡大
都成剣之介 21歳 (演 水上恒司)	アオアシカツオドリ
室田環那 24歳 (演 鳴海唯)	ベニコンゴウインコ
木場幹太 20歳 (演 坂東龍汰)	キバタン
里美奈々 20～21歳 (演 影山優佳)	カラフトフクロウ
田丸哲也 21or22歳 (演 望月歩)	アオバト
塚田竜馬 25歳 (演 高橋侃)	アンデスイワドリ
志沢匠 20歳 (演 萩原護)	ハシビロコウ
水町ことみ 21歳 (演 山田杏奈)	「?」

シナントロープのスタッフに水町が鳥のキャラ設定
画像出典：テレビ東京ドラマプレミア23「シナントロープ」公式ホームページより
テレビ東京ドラマプレミア23「シナントロープ」第9話より

この鳥のキャラ設定は、鳥に詳しい水町(演 山田杏奈) が行ったものですが、水町自身の鳥は「自分で自分を例えてこれ描いて! っていうのも恥ずかしい」という理由から、水町の鳥だけ明かされませんでした。

伏線だらけのドラマ「シナントロープ」ですから、水町の鳥が隠されるのも後々何かしらの形で明らかにされ伏線回収となるはずです。

水町の鳥のキャラはなんなのか?

【シナントロープ】水町ことみのキャラは鳥に例えると何?

ドラマ「シナントロープ」が第9話まで放送され、ストーリーの概要が見えてきました。この物語は、水町(演 山田杏奈)が幼いころに父親の命を奪った折田(演 染谷将太)に復讐するために周囲の人間を巻き込んでいくという物語のようです。コソ泥のインカアジサシ(演 綾田俊樹)はどうやら、水町の祖父で、家族ぐるみで復讐を目論んでいるようです。さらに瞬間画像記憶能力を持つ都成(演 水上恒司)や、気配を消してその場所に同化しあらゆる情報を収集できるハシビロコウ(演 萩原護)など、無関係のスタッフをも巧みに利用して巻き込み、折田(演 染谷将太)の組織「バーミン」を追跡しているように見えます。

であるなら、
水町という人物を象徴的に表すと
「復讐・恨み」を抱えた人物
といえるでしょう。
復讐・恨みを象徴する鳥、水町のキャラの鳥は
「カラス」ではないでしょうか?

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カラスにいたずらして怒らせると、その後ずっとカラスから報復を受けるという話はよく聞く話です。上空から急降下して頭を蹴ったり、いたずらした人間の家を特定し、ごみを持って行き散らかすなどするそうです。

実はアメリカのワシントン大学の環境科学者のJohn Marzluff(ジョン・マーズラフ) 教授による、興味深いカラスの研究があります。その研究により、

カラスは人間に対して
最大17年間恨みを抱き続ける。
という結果を導き出しています。

そう、ここでピンときた方もいるかもしれません。そうです、水町の父親が命を奪われたのは水町が5歳の時、つまり今から16年前でした。「カラスは17年」「水町は16年」、非常に数字が近いですよね。近似値といってもいいと思います。

ということは、ドラマ「シナントロープ」のストーリーは、このJohn Marzluff(ジョン・マーズラフ) 教授のカラスの研究がベースになっているのかもしれません。

John Marzluff(ジョン・マーズラフ) 教授がカラスに行った実験とは

アメリカのワシントン大学のJohn Marzluff(ジョン・マーズラフ) 教授は、2006年から2023年にかけて以下の実験を行ないました。(※「Urban@UW」のサイトの情報を参照)

このカラスの恨みの行動、
水町ことみ(演 山田杏奈)の復讐劇と
重なるところがありますよね。

水町の「復讐」とカラスの「恨み」の共通点

上記のワシントン大学のJohn Marzluff(ジョン・マーズラフ) 教授の研究をドラマ「シナントロープ」に重ね合わせると以下のようになります。

John Marzluff(ジョン・マーズラフ) 教授の研究	ドラマ「シナントロープ」の設定
John Marzluff(ジョン・マーズラフ) 教授は「原始人マスク」をつけて7羽のカラスを捕獲。恐怖心と共に足環をつけて解放。	水町(演 山田杏奈) は5歳のときに父親・善治(演 山本浩司) の命を奪われた。善治は折田親子に恨みを持っていて折田親子に復讐しようとしていたが失敗し、返り討ちに遭い、命を落としたと思われます。その事実を知った水町ことみは犯人を恨み、折田親子に復讐しようと折田親子を探していた。しかし、折田の親は獄中で亡くなったとされるので、水町の復讐の対象は、折田の子供に絞られたと思われます。
捕獲された7羽は、仲間に自分たちが受けた恐怖と恨みを仲間たちに伝え、「原始人マスク ＝ 危険人物」という共通認識を持ち、「原始人マスク」の教授を集団で威嚇し続けた。	水町は、5歳の時に味わった恐怖と悲惨な境遇を「シナントロープ」の都成(演 水上恒司) やハシビロコウ(演 萩原護) らに伝え、折田(演 染谷将太) という危険人物の情報を共有しつつある。水町は巧みに都成やハシビロコウを利用して、折田への復讐を手伝わせようとしているように見える。また巷では、折田の危険な噂が広まり「折田 ＝ 危険人物」という認識も浸透しつつある。折田に恨みを持つ人物に水町が接触し、共に復讐を行おうとしているようにも見える。本記事では折田の側近、睦美(演 森田想)・龍二(演 遠藤雄弥)・久太郎(演 アフロ) も最終的には、水町側につく可能性もあると見ています。

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水町はスマートフォンの待ち受けにもその鳥の画像を使っていた

ドラマ「シナントロープ」第9話で、水町(演 山田杏奈) は以下のように話しています。

水町　　「自分で自分を(鳥に)例えて、これ描いてっていうのも、恥ずかしくて……」
木場　　「じゃあ、みんなで考えましょうよ」
田丸　　「なんだろう」
水町　　「いや、私がね、こうありたいなって思う鳥はいるんだ。その鳥の写真を待ち受けにしてたこともあるくらい」

引用：画像出典：テレビ東京ドラマプレミア23「シナントロープ」第9話より

上記で記した「カラスの恨みは最大17年間続く」というアメリカのワシントン大学の研究を水町が知っていたかどうかはわかりませんが、「恨みを決して忘れないカラス」という事で、自分も「父親を奪われた恨みは忘れない」、こうありたいと考えた可能性は十分ありそうです。

しかし、スマートフォンの待ち受けにカラスの写真を使っていたとなると、「ん?」と思う方も多いと思います。日本にいるカラスは数種類いますが、画ずら的にスマートフォンの待ち受けにふさわしいカラスなんていますかね?　

カラスについて調べてみると、
スマートフォンの待ち受けに
ふさわしいカラスが見つかりました。
それは日本神話に登場する
「八咫烏(やたがらす)」です。

八咫烏(やたがらす)

八咫烏は、日本の神話に登場する3本足のカラスで、神武天皇を熊野国(紀伊半島)から大和国(奈良)に道案内をしたとされ、「導きの神」とされています。

ドラマ「シナントロープ」では、第5話でこの八咫烏の話題がアレックス(演 厚切りジェイソン)とキバタン(演 坂東龍汰) の間で話されていました。

幸運の青い鳥「ルリビタキ」の羽が欲しくて仕方ないキバタン。アレックスはその羽を持っている折田(演 染谷将太) のところに八咫烏(やたがらす) がキバタンを導いてくれるんじゃないか? と話していました。

水町も八咫烏に折田の元へ導いてほしいと願って、八咫烏をスマートフォンの待ち受けにしていたのかもしれません。

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追記　2025年12月4日　バーミンのメンバーを鳥に例えると何?

第9話までに、水町ことみは敵側のバーミンのメンバーも鳥に例えていました。

バーミンのメンバー	水町が例えた鳥
折田 (演 染谷将太)	ヒクイドリ 画像出典：Image by Anja Schröder from Pixabay
睦美 (演 森田想)	カラス 画像出典：あおもりくま,(Aomorikuma), CC BY-SA 4.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0, via Wikimedia Commons
龍二 (演 遠藤雄弥)	クロオウチュウ 画像出典：Dick Daniels (https://theworldbirds.org/), CC BY-SA 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0, via Wikimedia Commons
久太郎 (演 アフロ)	アホウドリ 画像出典：Jlfutari at English Wikipedia, CC BY-SA 3.0 http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/, via Wikimedia Commons

まとめ

ドラマ「シナントロープ」第9話では、バーガーショップ「シナントロープ」のスタッフにふさわしい鳥キャラが設定されたのに、オーナーの水町(演 山田杏奈) だけ鳥キャラの設定が明かされなかったことから、水町は鳥に例えると何なのか? について深堀しました。

ドラマ内では、バーミンの睦美(演 森田想) がすでに「カラス」という設定になっていました。睦美は器用に針金で何でも作ることができ、バーガーショップ「シナントロープ」の店内にあった針金ハンガーを盗んだことから、水町に「カラスじゃん!」といわれていました。

本記事では、水町のカラスは現実の鳥ではない、神話に登場する八咫烏(やたがらす) ではないかと推測しました。

ドラマは第9話で一気に動いた感じです。全12話のドラマなので、今後は怒涛の展開が待っているはずです。ドラマ「シナントロープ」は非常によくできたドラマなので、八咫烏キャラの水町に導かれ、視聴者は思いもよらない結末に導かれると予想します!!

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