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【カーリング】なぜ審判がいない?常時配置されない理由

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ミラノ・コルティナ五輪のカーリング競技で、カナダ選手の不正投球(ダブルタッチ) 疑惑を巡り、世界的な大炎上となりました。通常の競技であれば、違反プレーは即座に審判が判定し、違反選手にペナルティが課されますが、カーリングの試合には常時審判が配置されておらず、今回の騒動の一因となっています。本記事では、なぜカーリング競技に審判が常にいないのか? その理由について解説します。

【カーリング】なぜ審判がいない?常時配置されない理由
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目次

【カーリング】なぜ審判いない?試合に常駐しない驚きの理由

ミラノ・コルティナ五輪において、今回のカーリング男子カナダ代表のマーク・ケネディ選手の不正投球(ダブルタッチ) 疑惑で世間が大騒ぎになったことで初めて、カーリングにはゲームごとに審判が常時配置されないことを知った方も多いと思います。

カーリングには審判がいない。とよく言われますが、全くいないわけではなく、必要最小限の審判しか配置されず、全てのゲームを監視していないというのが正しい表現となります。

ワールド・カーリング(世界カーリング連盟)」のサイトによると、ミラノ・コルティナ五輪では、審判は各シート(競技エリア) の端に配置されるのみで、プレーヤーの全ての投球に目を光らせることは物理的に不可能だとしています。

五輪競技にもなっている競技は、今やビデオ判定が当たり前の状況になっていますが、カーリングの場合は、選手側が審判に介入を求めない限り、ゲームの判定をすることはほぼありません。

カーリング競技に、
常時審判がいないのはなぜなのか?

カーリングは、
性善説に基づく「紳士のスポーツ」
という理念のもと、
選手自身の誠実さと
フェアプレー精神を最も重んじるため、
ゲームごとに常時審判を置かず、
自己申告と相互信頼によって
競技の公正さを保っています。

そんなんで
成立するんや?!

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カーリングの国際ルールブックも、まず一番最初に最重要事項の「カーリングの精神」が語られています。

カーリングの精神(THE SPIRIT OF CURLING)

カーリングは、技術と伝統の競技である。見事に決まったショットは、見る者を魅了するものであり、また、選手たちがフェアプレーや礼儀など、カーリング特有の伝統や精神を大切にして行動している姿を見るのも素晴らしいことである。

カーラー(競技者) は勝利を目指してプレーするが、相手を打ち負かして屈辱を与えるためにプレーすることは決してない。 真のカーラーは、相手の集中を妨げたり、最高のパフォーマンスを発揮することを妨害しようとしたりすることはなく、不正な勝利を得るくらいなら、むしろ敗北を選ぶ。

カーラーは、故意にルールを破ることはなく、競技の伝統を軽んじることもない。 もし無意識のうちに違反をしてしまったと気づいた場合には、誰よりも先にその違反を申告する。

カーリング競技の主たる目的は、選手同士の技量の優劣を決めることであるが、カーリングの精神は、優れたスポーツマンシップ、思いやりの心、そして高潔な行動を求める。この精神は、競技規則の解釈および適用の両方に影響を与えるべきものであり、また、氷上・氷外を問わず、すべての関係者の行動規範となるべきものである。

引用:「THE RULES OF CURLING and Rules of Competition」より

今回の騒動では、カナダ代表のマーク・ケネディ選手から「Fワード」の侮蔑表現も飛び出し、上記の高貴な「カーリングの精神」から大きく逸脱する振る舞いが見受けられました。

マーク・ケネディ選手

マーク・ケネディ選手の不正投球疑惑について審判は何の処分も下しませんでしたが、不適切な表現に関しては、口頭で警告が発せられたといいます。

今回の大炎上はスウェーデンが計画的に仕掛けた騒動だった?

今回のカーリングの不正投球疑惑が大炎上したのは、証拠となる動画が存在し、それがSNSで瞬く間に拡散されたことに起因しています。

この証拠映像、カーリングファンであれば、お気づきになったと思いますが、珍しい真横からのアングルで撮影された動画でした。この動画を撮影したのは、カナダと対戦していたスウェーデンのテレビ局でした。スウェーデンのテレビ局はマーク・ケネディ選手の不正投球(ダブルタッチ)の証拠映像を撮影するために、この位置にカメラをわざわざ設置したと言います。

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それを裏付けている
「X」の投稿が以下になります。

この「X」の投稿によると、スウェーデンチームが、過去にカナダチームと対戦した際にも、同様の不正投球(ダブルタッチ) 疑惑があったそうです。スウェーデンチームが審判に申告したにもかかわらず、審判が取り合わなかったことから、決定的な証拠をそろえ、審判にもっと積極的に試合をジャッジさせようとした結果が、今回の真横のアングルからの動画撮影に繋がっているといいます。この件に関してスウェーデンチームはかなりストレスをためていたようです。

カナダチームは、スウェーデンのテレビ局が撮影していることを知らなかったといいます。騒動が起き、両国選手が罵り合う中、スウェーデンチームの選手が「試合後にビデオを見せてやる」と言っていたのは、このように事前に計画し、証拠を押さえた事を認識していたからだと思われます。

一般的なカーリングの試合映像は、投球する選手の正面から撮影され、ストーンから手を離した後は、ストーンに隠れて選手の手の動きや位置が見えなくなります。

マーク・ケネディ選手の投球

上記の動画が一般的なカーリングの映像のアングルになるので、今回SNSで拡散された画像は、カーリングの動画としては極めて珍しい角度から撮影されたものになります。

過去のマーク・ケネディ選手の画像を捜索したところ、横アングルの動画を発見しました。この動画を見ると、マーク・ケネディ選手はストーンを投球した直後に投げた手の人差し指を伸ばすポーズをとるのは、一種の癖のようです。

マーク・ケネディ選手の投球フォーム(横から)
※タイムテーブル「2:07~2:14」

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マーク・ケネディ選手は繊細にコントロールしたストーンを放つ際、つい人差し指がストーンに残ってしまい、「石」の部分にその人差し指がわずかに触れているようにも見えます。上記の動画では、マーク・ケネディ選手はリラックスした状態でストーンを投げていますが、メダルのかかった五輪の試合では、ストーンを投げる手にも力が入るのかもしれません。

いずれにしても、スウェーデンチームは、カナダのマーク・ケネディ選手の投球にかねてから神経質になっていたようです。そのモヤモヤをミラノ・コルティナ五輪の大舞台で暴露させ、世界中に炎上を拡げたのはいささかやり過ぎだったかもしれません。五輪大会の前に、動画は撮影できたはずですし、審判にも事前にアピールできたはずです。穏便に済まそうと思えば、それもできたかもしれません。

まとめ

ミラノ・コルティナ五輪のカーリング男子1次リーグで、カナダのマーク・ケネディ選手の投球に不正疑惑(ダブルタッチ) が指摘され、世界的に大きな騒ぎになったことがきっかけで、カーリングと言う競技は、常時審判が配置されないことを知った方も多いはず。本記事では、カーリングにはなぜ、必要最小限の審判しか配置されず、違反に関しても積極的に介入しないのか? について解説しました。

今回のケースは、スウェーデンチームからしたら、カナダのマーク・ケネディ選手のプレーは我慢ならないレベルだったので、証拠動画まで撮影したのでしょう。そもそも、国の威信をかけた五輪レベルの大会では、出場する選手もみな必死ですから、カーリングも性善説にのっとった選手任せの判定ではなく、他の競技並みに審判を配置し、ビデオ判定なども導入して、しっかりとした判定基準を持つべき時期に来たのかもしれません。

いつまでも選手自身の誠実さとフェアプレー精神にゆだねた判定に任せるなら、カーリング競技は、冬季五輪の種目から外した方がいいかもしれませんね。

ワールド・カーリング(世界カーリング連盟)」の公式発表では、今後、ミラノ・コルティナ五輪においては、審判員は各チームから要請があった場合に、最低3エンドに渡って、選手の投球の監視を行うとのことです。カナダチームは、今大会で男女ともに不正投球(ダブルタッチ) 疑惑が指摘されているので、、カナダ戦では要請が増え、審判は忙しくなるかもしれません。今後のカーリング競技に注目です!

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