5月6日に福島県の磐越道上り線で新潟県の北越高校の男子ソフトテニス部の生徒1人が亡くなり20人が負傷した事故を受け、5月10日に北越高校は2回目の記者会見を開きました。記者会見で、北越高校は過去に男子ソフトテニス部の遠征の際に、「貸し切りバス」と「マイクロバスのレンタカー + 運転手手配」、「ハイエースのレンタカー」を利用していた事が明らかになりました。記者会見では、バス会社の正規の「貸し切りバス」の料金と、「マイクロバスのレンタカー + 運転手手配」の料金の差がどのくらいあったのか、明確に示されませんでした。そこで本記事では、「貸し切りバス」と「マイクロバスのレンタカー + 運転手手配」の料金にどのくらいの差額があったのか? について調査し比較しました!

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【磐越道事故】貸し切りバスとマイクロバスレンタカー料金比較! 費用を徹底検証
5月6日に福島県の磐越道上り線で起きたマイクロバスの凄惨な事故を受け、5月10日に新潟の北越高校が2回目の記者会見を開きました。
事故が発生した直後は、北越高校の校長は、「バス会社に依頼したのは正規の貸し切りバスで、マイクロバスのレンタカーの依頼や運転手手配の依頼はしていない、部活動の顧問からそう聞いている」と話していました。
しかし、10日の記者会見では北越高校の男子ソフトテニス部において、過去の遠征でバス会社(蒲原鉄道) から、下記の3つの形態でバスを手配していた事が判明しました。
- 「貸し切りバス」
バス会社(蒲原鉄道) が正規に提供している「貸し切りバス」。 - 「マイクロバスのレンタカー + 運転手手配」
今回、事故に遭ったケースと同じ形態。バス会社(蒲原鉄道) がマイクロバスを他社のレンタカー会社に手配する。借主は北越高校名義。契約時にバス会社(蒲原鉄道)の営業社員が自身の運転免許証を提示して借り受ける。営業社員は実際の運転者ではありません。レンタカー会社に免許証を提示しない人物が事故を起こした場合、保険・補償が適用されない可能性があります。(※この点については、レンタカーの契約内容や保険の約款によって異なるため、一概には言えませんが、一般的に契約者以外の運転者が事故を起こした場合、補償が制限されるケースが多いです) - 「ハイエースのレンタカー」
男子ソフトテニス部の顧問が、部員を8人程度移動させる際にバス会社(蒲原鉄道)に、ハイエースを手配してもらっていた。運転は顧問が行っていた。5月10日に記者会見に出席した男子ソフトテニス部顧問の寺尾氏は、2023年に北海道で行われたインターハイの際、遠征先で部員を乗せたレンタカーで交通事故を起こしており、その後の保護者会で、「顧問の寺尾氏が運転する車に生徒を乗せない」ことが決定、やむを得ずそのような状況になった際は、別の顧問も車に同乗する事になっていた。※顧問の寺尾氏は大型運転免許は未所持のため、マイクロバスの運転はできません。
5月10日の北越高校の記者会見は2時間以上にも及びましたが、今回事故があった福島県双葉郡富岡町の遠征でバス会社が提供する正規の「貸し切りバス」の料金と、「マイクロバスのレンタカー + 運転手手配」の料金とでは、どのくらいの差額が生じていたかについての説明がありませんでした。そこで、本記事では、その差額を5月10日の記者会見で判明した事実を基にそれぞれの料金を算出し、比較しました。
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料金計算の前提条件
今回事故に遭ったマイクロバスは、5月6日早朝5時半頃に新潟市中央区の北越高校を出発しています。5月10日の記者会見で目的地は明確に示されませんでしたが、顧問の寺尾氏の発言から別記事で予想していた福島県双葉郡の「富岡町総合スポーツセンター」である可能性が高いと考えられます。そして事故当日5月6日の「富岡町総合スポーツセンター」のテニスコートの予約状況から練習試合は9時~17時まで行われていたものと推測できます。よって以下を料金計算の前提条件とします。
前提条件
出発場所 北越高校 新潟県新潟市中央区
出発日時 5月6日5時30分
利用人数 20人
車両種類 マイクロバス
目的地 【推測】富岡町総合スポーツセンター 福島県双葉郡富岡町
所要時間 片道221キロ 3時間~3時間30分
帰着時間 【推測】北越高校到着 5月6日20時30分~21時
貸し切りバス運行時間(運転手の拘束時間) 最大で約17時間 ※「貸し切りバス運行時間」とは、1人の運転手が、バス会社から出庫し、運行業務を終えて再びバス会社に入庫、業務終了するまでの、一連の運送業務をさします。北越高校とバス会社(蒲原鉄道)は車で片道45分の距離にあります。
バス会社の「貸し切りバス」の料金は?
事故を起こした蒲原鉄道の「貸し切りバス」料金はネット上に公開されていません。「貸切バス予約.com」のバス料金シュミレーションで計算した貸し切りバスの料金(高速料金別)が以下になります。
貸し切りバス料金 18万7760円(税・高速料金別)~
※貸し切りバス料金は上記を上回る可能性もあるため金額には「~」を表記しています。
しかし、今回のケースではこの金額では収まりません。
今回のケースは出発時間が早朝5時30分頃、帰着時間が最長で夜21時頃が想定されていて、運行時間(運転手の拘束時間)が約17時間ほどとなります。厚生労働省の「バス運転者の労働時間等の改善基準のポイント」によると、1名の運転手の1日の拘束時間は原則13時間以内とし、これを延長する場合であっても上限は15時間までとなっています。今回のケースは、この15時間を上回るため、
運転手は2名配置する必要があります。

運転手2人か!!
これは高くなりそう!!
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運転手を2名にした際の追加料金は、バス会社によって異なりますが、仮に20%上乗せされると仮定します。
18万7760円(貸し切りバス料金) × 120%(運転手1名追加分)
= 22万5312円(税・高速料金別)~
消費税をプラスすると、
貸し切りバス料金 24万7843円(税込・高速料金別)~
新潟県の北越高校から福島県の「富岡町総合スポーツセンター」までの高速料金は、マイクロバス(中型車) では以下の金額になります。
7210円(高速料金片道) × 2(往復) = 1万4420円
貸し切りバス料金総額
24万7843円(貸し切りバス料金) + 1万4420円(往復高速料金)
= 26万2263円(税・高速料金込)~
乗客は男子ソフトテニス部員20人なので、
部員1人当たり約1万3200円~の負担となります。
「マイクロバスのレンタカー + 運転手手配」の料金は?
今回のケースでは、マイクロバスのレンタカー手続きは、バス会社(蒲原鉄道)の営業社員が代行し、名義は「北越高校」名義で行われたと報じられています。バス会社(蒲原鉄道)が手配にかかった料金を一括して北越高校に請求するものと推測されます。
バス会社(蒲原鉄道)が北越高校に請求するのは以下の料金の合計だと推測されます。
- マイクロバスのレンタカー代
- 運転手への手当
- ガソリン代
- 高速料金
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追記 2026年5月14日に修正
マイクロバスのレンタカー代
今回、マイクロバスを貸し出したレンタカー店は、事故に遭ったマイクロバスの後部に貼られた黄色いステッカーから「タイムズカーレンタル」である可能性か高いです。北越高校から車で約10分弱の距離に事故に遭ったマイクロバスと同じ車種を取り扱っているタイムズカーレンタルがあります。上記の前提条件に照すと、料金は24時間レンタルで収まります。24時間レンタルの料金に免責補償を加えたものが以下の料金になります。
3万7444円(マイクロバス24時間) + 2200円(免責補償) = 3万9644円(税込)
しかし実際には借り受けていたのは24時間以上だったと思われます。ここからちょっとややこしいです。
事故の起きた5月6日の北越高校の出発時間は5時30分、帰着時間は同日の20時30分~21時頃でした。北越高校最寄りのタイムズカーレンタルの営業時間は8時~19時までなので、5月6日に当日受付で借り受けて、当日の営業時間中に返却することは不可能です。マイクロバスは前日の5月5日の夕方に借り受け、6日に福島県に遠征し、6日の夜にタイムズカーレンタルに返却、しかし営業時間外のため返却手続きは7日の営業開始時間午前8時だったと考えられます。※タイムズカーレンタルが料金を6日の夜までで計算した可能性もありますが、本記事ではバス会社(蒲原鉄道)の営業担当者が借り受け手続きしたのが5月5日の17時、返却が5月7日の8時(借主の立会なし) と仮定して計算します。(※北越高校の最寄りのタイムズカーレンタル女池店には閉店時間後も駐車スペースへの立ち入りが可能です。若山容疑者は5月6日の早朝4時半ころにタイムズカーレンタル女池店の駐車場にやって来て、スタッフの立ち合いが無い状態でマイクロバスを出庫したものと推測されます。) 追記 2026年5月15日に修正
となると
マイクロバスのレンタカーを借りていた時間は
39時間(24時間+15時間)となります。
追記 2026年5月15日に修正
この時間をタイムズカーレンタルの料金表に照らすと以下の料金になります。
3万7444円(マイクロバス24時間)
+ 3379円(1時間延長料金) × 15時間(延長時間)
+2200円(免責補償) × 2日分 = 9万2529円(税込)
追記 2026年5月15日に修正
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運転手の手当・ガソリン代
5月10日の記者会見の中で、北越高校側が運転手のものと思われる鞄の中から、3万3000円が入った封筒を発見したと話していました。封筒には「若山様」「手当」「ガソリン」「高速代はカードで」と書かれていたことから、
運転手の手当てとガソリン代が3万3000円だった
と解釈できます。
※逮捕された若山容疑者は旅客運送が許可された「二種免許」を持っていませんでした。道路運送法第78条により、自家用自動車(白ナンバー)を用いて有償で旅客を運送することは「白タク行為」として禁止されており、これに違反した場合は罰則の対象となります。運転手が二種免許を所持していても、自家用自動車(白ナンバー)を用いて有償旅客運送すれば違反となります。
高速料金
高速料金は下記の通りとなります。
7210円(高速料金片道) × 2(往復) = 1万4420円
これまでの報道では、バス会社(蒲原鉄道)の営業担当社員は、レンタカーの手配に手数料は取ってないと話していることから、「マイクロバスのレンタカー + 運転手手配」にかかった費用の総額は以下になるものと思われます。
「マイクロバスのレンタカー + 運転手手配」の料金合計
9万2529円(マイクロバスレンタカー代) + 3万3000円(運転手手当・ガソリン代) + 1万4420円(高速料金)
= 13万9949円(税込)
追記 2026年5月15日に修正
部員1人当たり約7000円の負担となります。
追記 2026年5月15日に修正
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北越高校福島遠征費用
貸し切りバスとマイクロバスレンタカー料金比較
追記 2026年5月15日に修正
| 北越高校福島遠征費用 | 料金 | 部員1人当たりの負担額 |
| 貸し切りバス | 26万2263円~ | 約1万3200円~ |
| マイクロバスのレンタカー + 運転手手配 | 13万9949円 | 約7000円 |
| 価格差 | 12万2314円 | 約6200円違ってくる |



結構な差があるけど
2倍までは違わないのか!
約1.9倍か!
まとめ
5月6日の磐越道のマイクロバスの事故を受けて、5月10日に北越高校が開いた2回目の記者会見が開かれました。しかし記者会見では、今回の男子ソフトテニス部の福島県遠征にかかるバス代が、バス会社正規の「貸し切りバス」の場合と「マイクロバスのレンタカー + 運転手手配」の場合とで、費用にどのくらいの差額が生じるかについて明確に示されなかったことから、それぞれの費用を算出して比較しました。
上記の通り、「貸し切りバス」の場合と「マイクロバスのレンタカー + 運転手手配」の場合では約1.9倍の価格差があることが分かりました。記者会見で顧問の寺尾氏は、これまでバス会社(蒲原鉄道)からバス料金の請求書が届いた際に、「貸し切りバス」の場合と「マイクロバスのレンタカー + 運転手手配」の場合との価格差に気付くことが無かったという説明をされていましたが、これ微妙ですね。確かに10万円以上の大きな価格差はありますが、桁が違う程の価格差ではない……自分のために自分でお金を払ったものでもないですし、顧問の寺尾氏の「価格差に気付かなかった」という説明も「あり得ない」と切り捨てる事が出来ないように感じます。追記 2026年5月15日に修正
レンタカー会社がマイクロバスの貸し出しの際、運転手まで手配するのは違法とされています。今回、マイクロバスを貸し出したレンタカー会社は、マイクロバスを貸し出しただけなので違法性はありません。しかし、仲介したバス会社(蒲原鉄道)が運転手を探して、手当てを支払っている可能性があります。おそらくこれはバス会社(蒲原鉄道)の立場として行ったものではなく、営業担当社員が個人的に行ったものではないかと推測されます。
バス会社(蒲原鉄道)は年間、北越高校から約200万円ほど売り上げているとの事です。この実績は担当営業社員の成績となっているはずです。担当営業社員はこの正規の売上約200万円を維持・継続させるために、北越高校に対して今回のような儲けにならない仕事も進んで無償提供していた可能性があります。
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今回逮捕された運転手の若山容疑者の「白タク」行為も、部活の高校生を遠征先に運送するという「運送の主体」がバス会社(蒲原鉄道)側にあったのか、北越高校側にあったのかで対処が変わってくるでしょう。事故現場で北越高校側が回収した鞄、恐らくこれは若山容疑者のものと思われますが、中から「若山様、手当、ガソリン代、高速代はカードで」と書かれた封筒に現金3万3000円が入っていたといいます。このお金をバス会社(蒲原鉄道)側が若山容疑者に渡したものであるなら、「運送の主体」はバス会社(蒲原鉄道)側にあるとみなされる可能性が高くなり、若山容疑者の「白タク」行為が濃厚となります。
さらに運転手の若山容疑者は直近の2週間で3件もの交通事故を起こしていることが報じられています。足を引きずって歩いている姿が目撃されたり、免許返納を考えていた事も報じられています。この件に関しては「運送の主体」がどちらでも、重要事項の確認が行き届ていなかったということで、共に悪い状況になるでしょう。
今後重要になってくるのは、北越高校側が「レンタカーと運転手を頼んだ覚えはない」という主張が真実かどうかにかかってきます。この点をもし北越高校側が認識していたら、「運送の主体」が北越高校側にあることになり、事故の責任を負う立場になります。福島県警の今後の捜査の進捗に注目です。追記 2026年5月14日に修正
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