【ビリーブ】のストーリー展開がおかしい。脚本が破綻か?

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テレビ朝日開局65周年記念木曜ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」、今夜放送の第3話で木村拓哉演じる狩山陸が脱獄する展開になるそうです!! え～この流れで狩山陸の脱獄はストーリーの展開上おかしくない? どう考えても無茶過ぎるでしょ!!　そもそも第1話・第2話での狩山陸の行動や思考が、一般人とかけ離れ過ぎていて視聴者が狩山陸に思いを移せていません。橋の崩落の責任を一人で背負って妻に相談もなく刑務所に服役したり、妻がガンで余命1年とわかると、「やっぱり俺は無実だ! 真実を明らかにする! 」と言って裁判のやり直しを申し立てたり、再審請求が難しそうだと知ると脱獄を計画する。。。「狩山陸はアホなん?」って思ってしまいます。この状況で刑務所脱獄の展開は明らかにおかしいと思うんですが。。。脚本、破綻してませんか? って事について考察ます。

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木村拓哉主演ドラマ【ビリーブ】のストーリー展開がおかしい。脚本が破綻か?

2024年5月9日、テレビ朝日開局65周年記念木曜ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」第3話放送直前の考察記事です。公式ホームページには上記画像が掲載されました。刑務所で受刑者にフードの付いた上着の支給なんてありませんから、上記の画像は脱獄に成功した狩山陸(演 木村拓哉) の画像と考えて良さそうです。

また公式ホームページには、

木村拓哉主演『Believe』第3話で早くも正念場!「191秒の脱獄計画」を決行へ

2024.05.09

引用：テレビ朝日開局65周年記念木曜ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」の公式ホームページより

と掲げられています。

「191秒の脱獄計画」、一体何なんでしょう?　第1話、第2話では一度も出てきていないフレーズですよ。第3話で「191秒の脱獄計画」が突然出てきて、第3話で決行される脱獄計画だと思われます。視聴者からしたら、何それ～、全然意味わからんけど～って感じです。

ドラマや映画で、脱獄物扱う場合は、まず、主人公が収監された刑務所の警備や設備がどれほど厳重で、「蟻一匹通さない」というところをイイ感じの映像で視聴者に見せて、ここからどうやって脱獄するの? っていう興味を視聴者に持たせるのがセオリーです。

脱獄計画のイメージ動画を視聴者に何度も見せて刷り込んだ後、実際の脱獄で想定とは違うトラブルなどが起こって視聴者をやきもきさせます。視聴者をドラマにくぎ付けにするには、視聴者が「191秒の脱獄計画」について何度も見て熟知している必要があります。しかし、ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」では、「191秒の脱獄計画」の刷り込みを行わずに、第3話でいきなり出して、それを決行させるようです。

ほとんどの脱獄物の場合、最終段階までは何とか進めるけれども、最後の砦は何かしらの奇跡・偶然が重ならないと上手くいかない的な仕掛けがあって、それすらも乗り越えて主人公が脱獄するから視聴者は興奮するんですよ。

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しかし、ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」では、大掛かりな刑務所のセットを作り込んでおらず、刑務所の全体像も分からなければ、警備の厳重さもさほど描かれていません。脱獄ドラマの前振りが全然できていませんでした。高い塀があるところは描かれましたが、国立刑務所の入口は、広々していて高い塀はありません。

脱獄のイメージ映像で使われたのは、背丈よりも低いフェンスを乗り越えて逃走するシーン。。。

これじゃーしょぼ過ぎて、高校生が授業をさぼって学校から抜け出す様子にしか見えませんよね。。。

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また、刑務所内では看守に目の敵にされたり、受刑者から執拗にいじめを受けたりするなど、脱獄を企てる受刑者には、それ相応の切羽詰まった事情がないと、視聴者は主人公に感情移入できません。。。ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」で描かれる刑務所内の様子は、一般的には6人が定員の雑居房も4人しかおらず広々していて合宿所のような雰囲気ですし、木村拓哉さん演じる狩山陸も、なぜか格闘技をたしなんでいて、同房のチンピラにもビビった様子が全くありません。作業場も思い思いに工作していて実に楽しそう。。。刑務所内の張りつめた緊張感が全く描かれていません。

そして狩山陸の妻の玲子(演 天海祐希) 、ガンの告知をされ余命1年と医師から宣告されたといいますが、現時点では元気で仕事もしています。

そうなると、どうしても今、脱獄しなければならない切羽詰まった感じが無いまま、第3話で狩山陸の脱獄が描かれるという事になります。狩山陸がそれほどまでして妻の元に行かなければならないとするなら、第1話、第2話で夫婦の並々ならぬ絆が描かれていないと、視聴者は納得しませんよね。狩山陸が妻の元にさえ行ければ、妻の命が助かる、というわけでもないですし。。。第1話では狩山陸と玲子の夫婦関係は冷め切ったかのように描かれていました。う～ん。。。

もともと天海祐希さんには強い女性のイメージが視聴者には植え付けられています。余命幾ばくもない女性像と重ねるのはちょっと無理があるんですよ。

狩山陸が脱獄に至る動機が、全く描けていないのに、脱獄してしまうという不思議なストーリー展開なんですよ。。。果たして、この脚本で面白いドラマとして成立しているのでしょうか?

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別ドラマ「アンチヒーロー」でパラリーガル役の大島優子さんが、ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」の設定のおかしさについて的を得た発言をしています。

TBS日曜劇場「アンチヒーロー」もドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」と同じ2024年4月期のドラマです。TBS日曜劇場「アンチヒーロー」は長谷川博己さんが主演で弁護士を演じる法廷ドラマです。TBS日曜劇場「アンチヒーロー」は脚本も面白くストーリーに深みがあって非常に面白いドラマになっています。

そのTBS日曜劇場「アンチヒーロー」の第4話で、パラリーガル役で出演している大島優子さんが、劇中で非常に興味深いセリフを言っています。もちろんドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」の事をどうのこうの言っているわけではなく、ドラマ上のセリフとして語ったものです。

自白したけど、やっぱり嘘でした!
ってかなり無理あるよ

引用：TBS日曜劇場「アンチヒーロー」第4話より

上記のセリフは、弁護している依頼人が警察の取り調べでいったんは犯行を自供したにもかかわらず、裁判になってから証言を翻したことについて、弁護士がその行為について合理的な理由を探している際に大島優子さんが発するセリフでした。

そうなんですよ、ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」で狩山陸の置かれている状況と全く同じなわけです。要するに、「かなり無理がある」わけなんですよ。

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このセリフを大島優子さんが言っていることにまた面白さがあります。大島優子さんは2020年の木村拓哉さん主演の「教場」に警察学校の生徒役で出演していました。

生徒だった大島優子さんに教鬼官だった木村拓哉さんが「自白したけど、やっぱり嘘でした!ってかなり無理あるよ」言われちゃうの、面白いですよね。

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まとめ

テレビ朝日開局65周年記念木曜ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」の第3話で、木村拓哉さん演じる狩山陸が脱獄を図るらしいという事で、いよいよストーリー展開おかしなことになってないか? という事で、ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」の問題点について指摘しました。

そもそも、映画やドラマで、誰かを庇ったり、自ら罪を被って服役するような人は、自分から「やっぱり俺は無罪だ!」なんてことは言いださないのが通常です。今回、ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」ではそれが起こってしまったので多くの視聴者が混乱してしまっているんだと思います。

これはドラマとして脚本がおかしいのではないか? 成立してるの? と視聴者は不安になっているのではないでしょうか。

誰かを庇って服役する人は、自分に意に反して主人公などから、無理やり真実を暴かれてしまうから視聴者がその庇っている人に感情移入して泣けるストーリーになるんですよ。福山雅治さん主演の映画「容疑者xの献身」の堤真一さんが演じた石神がそうであった様に。。。

ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」、狩山陸が脱獄したとしても、今後最終話までずっと逃げ切るという展開はなかなか無理がありそうですし、いずれまた刑務所に戻されることになると予想されます。脱獄すれば、刑期も伸びますよね。再審請求が受け入れられて、橋の崩落については無罪となっても、嘘をついて犯人を庇った、などの罪があるので、犯人隠避罪、偽証罪、偽計業務妨害、有印私文書偽造罪それに逃走罪などに問われて、完全な無罪の身となるわけでもなさそう。。。この後、ストーリーがどう決着がつくのか? 非常に興味があります。

今夜放送のドラマ「ビリーブ」第3話、こうなると逆に気になってきました。視聴者が想像できる着地点にはどうやら収まらなそうです。最後まで見たくなってきました!　第3話期待しましょう!!

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追記　2024年5月16日　玲子の余命1年は嘘だった?!

ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」の第4話予告編でとんでもないことが判明! 予告編のラストで玲子(演 天海祐希) が狩山陸(演 木村拓哉) に告げる言葉をお聞きください!!

第4話予告編