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なぜ田久保市長の百条委出頭拒否は「正当な理由」にならない?

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7月25日に開かれた静岡県伊東市の百条委員会は、出頭要請していた田久保伊東市長が出頭拒否したために市長不在のまま開かれました。百条委員会では田久保伊東市長が出頭拒否に挙げた理由は正当な理由にならないとして、今後刑事告発を検討していくとの事です。ニュース等では田久保市長の出頭拒否理由がなぜ正当な理由とならないのか? についての詳しい説明がなされておらず、「市長には代理人弁護士がついているのになぜ?」とそこが気になっている方も多いはず。本記事では、田久保市長の出頭拒否理由がなぜ「正当な理由」とならないのか? その点を分かり易く解説します。

なぜ田久保市長の百条委出頭拒否は「正当な理由」にならないのか?
なぜ田久保市長の百条委出頭拒否は「正当な理由」にならないのか?

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目次

田久保伊東市長が百条委に提出した「出頭拒否の回答文」の内容とは?

田久保伊東市長が7月24日(第3回百条委員会の前日) に伊東市議会の中島弘道議長に手渡した、百条委員会出頭拒否の回答文の全文は「テレビ静岡」のコチラのサイトで閲覧できます。本記事に回答文の全文引用はボリュームが大きすぎたので以下に要約版を掲載します。

田久保伊東市長の出頭請求に対する回答書【要約版】
出頭請求書に対し、令和7年7月25日午前10時に指定された出頭を拒否すると正式に回答があった。出頭拒否の理由は以下のとおり。
1.証言事項について
議会が求めた証言事項は次の3点:
① 記録の提出を拒む理由
② 卒業証書とされている書類に関すること
③ 除籍となった事実に関すること
2.各項目の対応
– ①については、すでに7月18日付の文書で回答済みであり、改めて証言することはない。
– ②についても、①と同様の理由で証言を拒む。
– ③については、除籍の事実以外に新たな情報はなく、大学に照会中。憶測での発言は避ける。大学に4年間在籍していたことは証明可能。
3.証人尋問の正当性
出頭請求に含まれる内容は、事実上回答が不可能であり、請求自体が不適切だと主張。
4.匿名文書の存在
大学時代の友人を名乗る匿名者から、卒業証書を偽造したとする文書が議長に提出され、議員間で閲覧されたと聞くが、本人は内容を一切確認しておらず、そのような状態での証言要求は証人の権利を著しく損なうとする。
5.出頭日時の問題
出頭日時の指定が急であり、代理人弁護士の調整が困難。弁護士同席の権利を踏まえれば、このような指定は適切でないと主張。

以上の理由から、地方自治法第100条第3項に定める「正当な理由」があるとして、出頭を正式に拒否するとしている。

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なぜ田久保市長の百条委出頭拒否理由は「正当な理由」にならない?

理由を考える女性
理由を考える女性

なぜ、上記に記した田久保伊東市長の百条委員会出頭拒否理由が「正当な理由」とならないのか? 上記の回答書の「7月18日付の文書で回答済み」の個所を分かり易く説明すると

田久保伊東市長は現在、刑事告発されていて、卒業証書を提出することも、百条委に出頭し証言を求められることも、いずれも市長自身にとって不利な証拠となり得る。「何人も自己に不利益な供述を強要されない」と憲法第38条1項に明記されており、これを田久保伊東市長は百条委員会の出頭拒否の「正当な理由」として主張しているわけです。

一見すると、これ
「正当な理由」とも取れるけど
なぜ百条委はこれを
「正当な理由」として
認めないんだろ?

この件を報じているニュース等でも、その点について詳しく解説していません。ただ漠然と、「正当な理由には該当しない」と報じるばかりです。百条委員会がこの田久保伊東市長が示す根拠を出頭拒否の「正当な理由」と認めない理由は、

「卒業証書提出拒否」と「百条委出頭拒否」は別問題
と考えているためです。

どういうことかと言いますと、

田久保伊東市長が卒業証書の提出を憲法第38条1項「何人も自己に不利益な供述を強要されない」を盾に拒否したことは理にかなっています田久保伊東市長のこの主張はもっともな話で百条委員会側は受け入れざるを得ないと思われます。

しかし、百条委員会の出頭要請は憲法第38条1項「何人も自己に不利益な供述を強要されない」に直結するものではありません。出頭すること自体は田久保伊東市長に課せられた義務であって、田久保伊東市長の有する権利はあくまでも「自己に不利益な供述を強要されない権利」だという事です。

ん~、ちょっと
何言ってるか
わかんない!!

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根気よく聞いてください。
法的な手続きは、ひとつづつ段取りを踏む必要があります。

では、田久保伊東市長はどうするのが正解だったのかと言うと、田久保伊東市長は百条委員会の出頭要請に応じて出頭し、委員からの答えたくない質問に対して、「何人も自己に不利益な供述を強要されない」という憲法第38条1項の権利を行使し、黙秘すればよかったという事です。

分かり易い例えで言うなら
「裁判」で例えましょう!

裁判所
moonriseが撮影した画像

裁判は原告と被告が裁判所に出廷し、それぞれが証拠を基にした主張をし、裁判官が判決を下します。被告が犯行を全否定し、原告側の追及に完全黙秘していたとします。被告は「裁判に出廷してもどうせ完全黙秘するから」という理由で裁判への出廷を拒否することは許されません。

被告が、
裁判で黙秘権を行使するためには、
裁判に出廷しなければならない

わけです。

なるほど!!
分かり易い!!

この例え、分かり易いですよね。こう考えると、田久保伊東市長の出廷拒否が「正当な理由」に該当しないことがよくわかります。

百条委員会に出頭拒否できる「正当な理由」については明文化されてはいませんが、一般的には「病気やケガで動けない」「代替できない仕事がある」「身内の不幸」などが挙げられます。

田久保伊東市長は百条委員会に出頭し、委員から投げられる質問一つ一つに答えたり、黙秘したりしなければならなかったのに、それを拒否したという事になります。これは明らかに罰則の対象となるでしょう。

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田久保伊東市長には代理人弁護士が付いているのになぜ百条委に出頭拒否したのか?

田久保伊東市長には福島正洋代理人弁護士が付いています。田久保伊東市長の上記の理由が「正当な理由」になり得ない事は、福島正洋代理人弁護士も分かっていたはずです。それなのになぜ、田久保伊東市長は百条委員会を出頭拒否したのか?

福島正洋代理人弁護士が田久保伊東市長に百条委員会を出頭拒否させた理由は、田久保伊東市長が7月24日に提出した回答書の中身から判断すると、7月25日の百条委員会の出頭日に福島正洋代理人弁護士の出席がかなわなかったためではないか?と推測します。

今回の騒動の舞台はご存じのように静岡県伊東市ですが、田久保伊東市長の代理人・福島正洋弁護士は東京港区虎ノ門の弁護士事務所に所属しています。田久保伊東市長に対し百条委員会の出頭要請があったのは7月22日で百条委員会開催の3日前でした。この突然の要請に福島正洋弁護士の調整が付かなかったと田久保伊東市長の回答書にも明記されています。

また、7月22日には差出人不明の新たな告発文の存在が報じられ、「卒業証書は田久保伊東市長の同期入学の卒業生が作ったニセ物だ」という新情報も出ていました。福島正洋弁護士不在のまま、田久保伊東市長が一人で百条委員会に出頭し、まだ対応準備できていない件について質問されて、田久保伊東市長がボロを出すことは何としても避けたい、と福島正洋弁護士が考え、百条委員会の罰則を受ける覚悟の上で出頭拒否を選択したのではないか? と推測します。

これまでのやり取りで、百条委員会の委員たちはかなり感情的になっていましたから、百条委員会が紛糾して田久保伊東市長が口を滑らせる可能性は否めませんでした。

そこまで、福島正洋弁護士が田久保伊東市長を一人に出来ない理由は、裏を返せばやはり田久保伊東市長がこれまでの経緯の中で何かしらの嘘をついていた可能性が考えられます。田久保伊東市長がこれまで真実しか主張してこなかったのであれば、百条委員会からどんなにしつこく質問されても、ボロが出ることはありません。厳しい百条委員会でも十分乗り切れたはずです。

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これは俳優の福山雅治さん主演の映画「容疑者Xの献身」で堤真一さんが使ったアリバイ工作を彷彿とさせるものです。

石神(演 堤真一) の完璧なアリバイ工作と母娘の沈黙
映画「容疑者Xの献身」、物語の中盤、警察が花岡母(演 松雪泰子)と娘の証言に疑いの目を向け始めたとき、注目すべきなのは「彼女たちが一切嘘をついていない」という点でした。石神(演 堤真一) は、事件当日の犯行時刻をあらかじめズラし、その時間に花岡母と娘を実際に映画館へ行かせました。そのため、警察が「その時間、どこで何をしていましたか?」と尋ねたとき、2人は「映画を観ていました」と真実を語っています。嘘ではないため、どんなに追及されても矛盾が生じません。つまり、ボロが出ない。
この矛盾のなさが警察を混乱させる一方で、湯川(演 福山雅治) だけがその不自然さ――「完璧すぎる証言」に違和感を抱く。そして、石神の計算し尽くされたアリバイ工作が、次第に明らかになっていく……というストーリーでした。

福山雅治さん主演の映画「容疑者Xの献身」

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