「不適切にもほどがある!」小泉今日子のポスターは伏線か?【第4話考察】

毎週金曜日夜22時放送のTBSの金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」はドラマ「池袋ウエストゲートパーク」や「あまちゃん」の脚本を手掛けた人気脚本家、宮藤官九郎さんの作品です。ドラマの評判も上々で2月16日に第4話までが終了しました。第4話で主人公小川市郎(演 阿部サダヲ) を取り巻く人間関係が垣間見れたことで、第1話と第2話に登場した喫茶＆バー「すきゃんだる」のトイレに貼られていた小泉今日子さんのポスターが今後の展開の伏線になっている可能性が出てきました。この伏線について解説します。

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【第4話考察】「不適切にもほどがある!」で判明した人間関係

主人公・小川市郎(演 阿部サダヲ)

TBSドラマ「不適切にもほどがある!」は、昭和丸出しのハラスメントおやじ、小川市郎(演 阿部サダヲ) が1986年(昭和の時代)からコンプライアンスにがんじがらめに縛られた現代、2024年(令和の時代)にタイムスリップしてくる、時代錯誤のドタバタを面白おかしくドラマ化したものかと思いきや、第4話まで来て、単なるタイムスリップのSFものではなく、主人公の小川市郎のよじれた家族の物語であることがおぼろげに見えてきました。第4話で見えた人間関係は、

小川市郎が2024年の令和の時代で
思いを寄せ相思相愛になりつつあった
犬島渚(演 仲里依紗) が小川市郎の孫であった事。

犬島渚(演 仲里依紗)

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そして、犬島渚が小川市郎の孫であるなら、
犬島渚の母親は、
1986年に小川市郎が同居している娘の純子だという事。

小川市郎の娘、純子(演 河合優実)

犬島渚の母親は、第2話で1995年の阪神淡路大震災で亡くなったと犬島渚が語っています。という事は小川市郎がタイムスリップした2024年に娘の純子は存在しないことになります。

そして第4話の終盤、薄々、小川市郎が自分の祖父ではないかと感づき始めていた犬島渚は、自分の父・犬島ゆずる(演 古田新太)を小川市郎に引き合わせます。犬島ゆずるは小川市郎の姿を見て「お父さんですか?」と言って泣き崩れていましたから、おそらく犬島ゆずるは小川市郎と面識が無いのだと思います。結婚相手の父親の顔を知らないという事はちょっと考えにくいので、きちんと顔を合わせる前に小川市郎が他界していた可能性もあります。犬島ゆずると純子は駆け落ちのような形で結ばれ、小川市郎から結婚の承諾を得ていない可能性も考えられます。

30歳くらいに見える犬島渚も祖父である小川市郎の姿を認識できずに恋愛感情まで抱いていましたから、犬島渚も祖父の記憶がないのかもしれません。犬島渚が幼い頃に小川市郎も亡くなっていたとすると、30年ほど前、1995年に起きた阪神淡路大震災で純子だけでなく小川市郎も亡くなっていた可能性もあるんですよ。

【完全版】第4話終了時点での登場人物相関図

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次週の第5話に登場する錦戸亮さんが演じるのが、
若かりし頃の犬島ゆずるだと推測されます。

第5話に登場する錦戸亮さん

という事は、ドラマ「不適切にもほどがある!」は、1986年、まもなく無念を残してこの世を去る事になる小川市郎に起きた奇跡のタイムトラベルを描いたドラマ、という可能性が出てくるんですよ。そういう事として考えると、本来であれば亡くなってしまって会えなかった純子の娘・犬島渚に会い、さらにひ孫にあたる「まさと君」のオシメまで換えてあげられましたからね。もう思い残すことはない、といって成仏されるという話かもしれません。

小川市郎のひ孫、まさと君

または小川市郎がタイムスリップしたことで未来が変わって、
娘の純子や自身に降りかかる災難を回避する話かもしれません。

ドラマ「不適切にもほどがある!」は
そういった時空を超えた家族の物語なのかもしれないんですよ。

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「不適切にもほどがある!」小泉今日子のポスターは伏線か?

ドラマ「不適切にもほどがある!」にそうした隠されたテーマが存在するとすると、第1話と第2話に登場した、タイムトンネルの出口、喫茶&バーすきゃんだるのトイレの大穴に貼られた昭和のスーパーアイドル、小泉今日子さんのポスターが何かしらの伏線になっているのではないか?と感じるんですよ。

小泉今日子さんの持ち歌で、
「不適切～」の家族関係を連想させる曲はないか?
調べたところ、ありました!
1991年リリースの「あなたに会えてよかった」です。

「あなたに会えてよかった」
作詞・歌 小泉今日子　作曲 小林武史